9月8日、Jリーグのルヴァンカップ準々決勝第2戦が行われ、サンフレッチェ広島と名古屋グランパスの一戦は2戦合計2−2で延長戦に突入し、PK戦の末に名古屋に軍配が上がった。悔しい敗退となった広島だったが、MF東俊希の左足での直接FK弾には称…

 9月8日、Jリーグルヴァンカップ準々決勝第2戦が行われ、サンフレッチェ広島名古屋グランパスの一戦は2戦合計2−2で延長戦に突入し、PK戦の末に名古屋に軍配が上がった。悔しい敗退となった広島だったが、MF東俊希の左足での直接FK弾には称賛の声が多く寄せられた。

 エディオンピースウイング広島での一戦。9月4日に行われた第1戦を1−0で先勝していた広島は、7月10日からのリーグ戦7試合、天皇杯2試合も含めて公式戦10連勝という“怖いものなし状態”でこの日を迎えた。

 しかし、前半9分に名古屋FWパトリックに得点を奪われ、第1戦のアドバンテージを早々に失うと、その後は圧倒的にボールをして多くのチャンスを作りながら1点が遠い展開。後半20分からは元ポルトガル代表の期待の新外国人FWゴンサロ・パシエンシアがデビューを果たしたが、ゴールを奪えないまま2戦合計1−1で延長戦に突入した。

 そして迎えた延長前半12分だった。広島が相手陣内右サイドの深い位置で直接FKを得ると、背番号24の東が、角度のないところから左足を振り抜いた。すると、鋭く上空舞い上がったシュートは、美しい弧を描きながら名手ランゲラックの伸ばした手の上を越え、逆サイドネットへ勢いよく突き刺さった。

■「これマジすごいゴールだわ」

 この東の左足での美しい直接FK弾が決まると、SNS上には次のようなコメントが寄せられた。

「東ーーーーーーーーー!! これマジすごいゴールだわ」
「やばい、鳥肌たった」
「東がとんでもないFKでゴールしてる」
「東うまっっ!ディバラのFKみたい」
「だから東俊希の左足とユーティリティ性をいち早く日本代表に還元しろと言ってるんだよ」

 東は愛媛県出身の現在24歳。高校から広島ユースに所属し、2種登録だった2018年8月にトップデビューを果たし、同年9月にプロ契約を締結した。武器は高精度の左足キック。年代別代表にもU−15から選ばれ続けた経験を持ち、今季リーグ戦ではゴールがなかったが、チーム最多の6アシストをマークしている。

 この日、東の直接FK弾でリードを奪いながらオウンゴールで失点し、最終的にはPK戦で敗退することになった広島だが、現在首位に立つリーグ戦での今後の戦いを考えた際には、間違いなく“次に繋がる”ゴールになるはずだ。

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