シナー、全豪オープンに続いてグランドスラム2勝目に王手 現地9月6日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)…
シナー、全豪オープンに続いてグランドスラム2勝目に王手
現地9月6日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は、第25シードのジャック・ドレイパー(イギリス/同25位)を7-5、7-6(3)、6-2で下し、グランドスラム2勝目に王手。同大会においてイタリア人男子で初めて決勝に進んだ。
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今年1月の全豪オープンでグランドスラム初優勝を果たし、6月には世界ランク1位に立った23歳のシナー。前哨戦のATPマスターズ1000シンシナティでは、今季5勝目を挙げて今大会を迎えた。
2022年のベスト8が最高成績だった全米オープンは6度目の出場。危なげなく勝ち上がると、準々決勝では2021年大会チャンピオンで第5シードのダニール・メドベデフ(同5位)を6-2、1-6、6-1、6-4で下し、ベスト4入りを果たしている。
セットを失わずに快進撃を続け、グランドスラム初の4強入りしたドレイパーとの一戦。第1セットでは互いにキレのあるショットで一進一退の攻防が続く。その中、第11ゲームではコート深くへのショットをシナーが我慢強く返球し、ミスを引き出してチャンスを握ると、ドレイパーがダブルフォールト。セット終盤で大きなリードを手にしたシナーは、直後のサービング・フォー・ザ・セットを集中力を切らさずにしっかりキープ。7-5で先取する。
第2セットも序盤からブレークポイントを握り合う息が詰まる戦い。気持ちを切らすことなく、どちらも譲らないまま、タイブレークに突入する。ここでギアを上げたのはシナー。強烈なフォアハンドでウィナーを奪うなど、開始から4ポイントを連取してミニブレークをされずに7-6(3)と、勝利まであと1セットとする。
約1時間の第1セット、約1時間半のタフな第2セットを制して勢いに乗るシナーに対して、ドレイパーは疲れを隠せない。なんとかサービスキープを続けていたが、躍動感を失ったドレイパーをシナーがじっくり攻めて第6、第8ゲームでブレーク。4ゲームを連取して6-2と、ストレート勝ちで全豪オープンに続いてグランドスラム2勝目に王手をかけた。また、同大会でイタリア人男子が決勝に進出するのは初めてのこととなる。
決勝では第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同12位)と第20シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同20位)の勝者と対戦する。