全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道(グラベル)では、オーストラリア王者のハリー・ベイツが初めて日本のラリーに参戦する。9月5日(木)にはレッキを行い、北海道のステージを走行した。 ベイツは、トヨタ・ガズーレーシング(TGR)が取り組む「…

全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道(グラベル)では、オーストラリア王者のハリー・ベイツが初めて日本のラリーに参戦する。9月5日(木)にはレッキを行い、北海道のステージを走行した。

ベイツは、トヨタ・ガズーレーシング(TGR)が取り組む「国境を越えた仲間づくりとモータースポーツ文化の醸成」を目指したTGRの全日本ラリーチームであるTGR-WRJと、TGRオーストラリア(TGRA)としてオーストラリアラリー選手権(ARC)に参戦するニール・ベイツ・モータースポーツ(NBM)と相互交流の一環として、ARCで使用するトヨタGRヤリス・ラリー2を持ち込み、日本でドライブする。

日本を訪れるのは、これが3度目というベイツだが「最初の2回は、東京、京都、名古屋に行ったが、それは観光や仕事の打ち合わせ。ラリーに出るのは初めてだし、北海道に来るのも初めて。北海道は、本当に美しい地域。東京や名古屋などと比べると、自分の国と似ている感じがする」という。
「ステージはチャレンジングで、パウセカムイは速度域が高くてオープンだけど、ヤムワッカとオトフケはナロー。このラリーは、多彩なステージがあって、すごくいいね。池田のスーパーSSも、すごくクール。観客はスタートからフィニッシュまで、ステージ全体を見ることができる。すごくワクワクしているよ。レッキではいいペースノートを作れたから、準備はできているよ!」

ベイツのラリー2マシンがオーストラリアから到着したのは、10日前のこと。来週には、アデレードで開催されるオーストラリアラリー選手権イベントを控えているというが、こちらは昨年まで使用していたAP4仕様のGRヤリスで参戦するという。

「AP4に比べ、ラリー2はファインチューニングされている。エンジンがパワフルになり、サスペンションのストロークも長くなった。何か特別な部分が良くなった、というわけではなく、様々な部分の細かな改善が積み重なって、よりいいマシンになっているんだ。日本にはヒロキやノリヒコ、ヘイキなど速いドライバーがたくさんいるからチャレンジングだけど、ラリーを思い切り楽しんで、できたらポディウムに上がれるといいね」





コ・ドライバーを務めるコーラル・テイラーは、ハリーの父であるニール・ベイツともオーストラリア選手権を戦ってきた。1990年代に東京モーターショーのために来日したことはあるが、同じく日本でのラリー参戦は初めて。
「ステージはとてもテクニカルでチャレンジングだけど、すごく楽しめるラリーだとも思う。まったく新しいラリーのノートを作るのは大変なことだけど、とてもいいノートが作れたと思う。日本の人たちは、とてもあたたかく歓迎してくれて、フレンドリー。ラリーが楽しみ」と笑顔で語ってくれた。