■ヨキッチ、エンビード、デイビス、アデバヨに元同僚ズバッツをセレクト  9月5日(現地時間4日)。今夏NBAからイスラエルのハ…

■ヨキッチ、エンビード、デイビス、アデバヨに元同僚ズバッツをセレクト


 9月5日(現地時間4日)。今夏NBAからイスラエルのハポエル・テル・アビブBCへ移籍したパトリック・ベバリー(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)のポッドキャスト番組“Pat Bev Pod”の最新エピソードが公開された。

 36歳のベバリーは、NBAで12シーズンをプレー。ヒューストン・ロケッツとクリッパーズを筆頭に、計7チームに所属し、オールディフェンシブチームに3度選ばれてきたディフェンシブなガードとして活躍。

 これまでにレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ジェームズ・ハーデン(クリッパーズ)といった大物たちともプレーしてきたのだが、番組内でNBAのトップ5センターについて聞かれてこう語っていた。

「ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)がNo.1だ。ジョエル・エンビードは2位になる。それはヨキッチが(2023年に)チャンピオンシップを勝ち取ったからで、もし勝っていなければ俺の中でエンビードがNo.1になっていただろうな」

 直近4シーズンでMVPに選ばれているヨキッチとエンビードがトップ2なのは誰もが納得する意見だろう。どちらもリーグ最高級の選手ながら、ベバリーは2023年にナゲッツを球団史上初優勝へ導き、ファイナルMVPに輝いたヨキッチを上にしていた。

 続いてベバリーは、クリッパーズで3シーズンをともにプレーしたイビツァ・ズバッツをトップ5にセレクトし、アンソニー・デイビス(レイカーズ)とバム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)を入れていた。

「ビッグ・ズー(ズバッツ)は俺の友人なんだ。彼は間違いなくトップ5入りする。3位、4位じゃないかもしれないが、俺なら彼を5位に入れる。あと2人は3位と4位か。俺ならアンソニー・デイビスを3位、その次にバムだな」

 オールスターに複数回選ばれてきたデイビスとアデバヨは、今夏パリオリンピックで金メダルを獲得したアメリカ代表のロスター入りも飾った実力者たち。

 一方のズバッツは、昨シーズンにクリッパーズで平均26.4分11.7得点9.2リバウンド1.4アシスト1.2ブロックにフィールドゴール成功率64.9パーセントを残したものの、その他の4選手と比較すると見劣りしてしまう印象は否めない。

 しかも、現在リーグにはドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)やビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)、ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)といったセンターたちがいるだけに、元同僚とはいえズバッツを入れるのは意見が分かれるところ。

 実際、ベバリーは「ウェンバンヤマよりズバッツが上なの?」と聞かれていて、こう持論を展開していた。

「ウェンバンヤマは5番(センター)じゃない。彼は他の選手たちと比較できないね。次のシーズンにNBAのベストプレーヤーになる。それに、224センチあるからといって、センターになるわけじゃない。俺がこのランキングに入れた中で、ヘジテーションからプルアップのスリーを決めるやつはいるか? エンビードがもしかするとするかもしれないがそれくらいだ。ウェンバンヤマはポジションレスの選手なのさ」

 ベバリーにとって、ウェンバンヤマは新たなプレースタイルで活躍する“エイリアン”で、センターというポジションに入れるのではなく、あくまで“ポジションレス”の選手と見ているようだ。

【動画】ベバリーがクリッパーズ時代に見せたディフェンシブプレー集!