総合格闘技団体「RIZIN」は5日、記者会見を行い、ドーピング疑惑で揺れる総合格闘家の平本蓮と、対戦相手の朝倉未来両者の尿検査の結果を発表。

「両選手、陰性。そういう結果が返ってきました」と榊原信行CEOが発表した。

◆【ライブ中継/実際の映像】榊原信行CEO、朝倉未来vs.平本蓮のドーピング検査の結果を発表 「両選手、陰性」

■「抜本的なルールを見直す」と明言

榊原CEOは、3人のドクターとともに登壇。

「朝倉未来vs.平本蓮」、両選手の尿検査の結果をドーピング検査「陰性」と発表した。

榊原CEOは「(RIZINの)旗揚げから今年で9年、ドーピングに対しては一定の強い決意と基準を設けて取り組んできたつもり。我々のルール、当日に尿検査を、尿を採取して、それをWADA(世界ドーピング防止機構)の基準で検査する、このルールを抜本的に見直そうと、そう思っています」とドーピングに関するルールを再度見直すことを明言。

さらに、「抜き打ち検査ですとか、必要とあれば血液検査も今後のルールの中には入れていきたい」と新たな基準の策定も始めるとした。

また、RIZINだけでなく「他のプロモーションや国内海外含めて、我々以上に厳しくやってる各団体から出場選手を派遣してもらったりするなかで、全体的にドーピング基準をレベルアップしたい」とし、「まず我々が 先頭に立って、日本国内の選手、選手関係者に対して、各団体に対して、 ドーピングを全体的に厳しく、もう少し意識を高めていくきっかけを作れたら」と展望を語った。

そして、「選手たちの意識改革」にも乗り出すとし、「主催者として我々が、 勉強会とか講習会っていう形で選手、選手関係者の皆さんに参加していただいて、先生方とか有識者の方に入って、ドーピングに対する意識の啓蒙と、 何が具体的にドーピングになる可能性があるかっていうことを選手たちに、選手、関係者に 伝えていく機会を作れれば」とした。また、罰金などの罰則も設けて選手に対する規制をより強化する姿勢を表明している。

陰性を伝えた時の両選手の反応については、「平本蓮に伝えて、『やったー!』という感じではないですね。本人も自らが起点になって起こしてしまってることに対しては、本当に深く反省してるわけですし」とし、「ただ本当にこの結果が白なのか黒なのかっていうのは、両選手ずっとどうなのかと不安はあったと思いますので、一定の安堵はあるのかなっていう感じではありました」とした。

個人の反応については、平本は「いつもの平本のリアクションではなかった」とし、未来については「僕が直接最初に伝えたわけではないが、その後話をした感触からすると、落ち着いてましたね。そうですかっていう感じ」と明かした。

平本は7月28日の『超RIZIN.3』で朝倉未来と対戦。1ラウンド2分18秒でTKO勝ちを収めたが、8月下旬にドーピングに手を付けていると思われる音声データが流出した。その後、平本の側近だった赤沢幸典がX(旧ツイッター)にて改めて疑惑を告発。平本は2日に自ら会見を開催し、一連のドーピング疑惑を全面否定していた。

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