4日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦となる中国代表戦に向けて、日本代表が記者会見を実施した。 いよいよ始まるW杯の切符を懸けた戦い。日本は、8大会連続8度目の出場に向けて、中国とのホームゲームでスタートする。…

4日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦となる中国代表戦に向けて、日本代表が記者会見を実施した。

いよいよ始まるW杯の切符を懸けた戦い。日本は、8大会連続8度目の出場に向けて、中国とのホームゲームでスタートする。

日本は、2018年のロシアW杯、2022年のカタールW杯ではUAE代表、オマーン代表に敗れており、注目を集める初戦となる。

自身はW杯アジア最終予選に2度目の挑戦となる森保一監督が記者会見に出席。改めて意気込みを語った。

「明日から2026年北中米W杯に向けたアジア最終予選が始まりますが、まずはアジア予選を確実に突破できるように一戦一戦、最善の準備をして全力を尽くすということ。高い目標を持ちつつも、目の前の一戦に最高の準備をして戦うこと。明日の試合での勝利を目指して今日できること、明日の試合までにできることしっかりやっていきたいと思います」

「サポーターの皆さんや応援してくだっている国民の皆さんもアジアを勝ち抜くために共闘していただければ幸いです」

埼玉スタジアム2002で行われる一戦。森保監督の下には、アジアカップ以来となる伊東純也(スタッド・ランス)、三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)が復帰した。

2人の起用法について問われた森保監督は「試合を見て楽しんでいただければと思います」とノーコメント。ただ、「2人とも日本代表にとって大きな武器であるということは間違いなので、出場した時間の中で最大限、自分の武器を発揮してもらい、まずは得点に絡んでもらうことを期待していますし、2人とも献身的に攻撃も守備もチームのためにハードワークできる選手だと思うので、この厳しい戦いを全員で攻守にハードワークして戦うというところ、チームをしっかり引っ張ってもらえるように期待しています」と、前回大会でも日本を支え世界を驚かせた両翼への期待を語った。

その森保監督だが、2021年にはオマーン代表を相手にホームで初戦黒星を喫した。苦しい最終予選となってしまったが、その反省を今回は生かしたいとした。

「まずは中国は非常に力のあるチームですので、その分析からくる自分たちがどう攻撃し、守備をしたらいいのかを全体で共有して、チーム戦術を共有する、そして個々の役割をできるだけ明確にすることを試合に向けてやっていかないといけないと思います」

「相手をもちろんリスペクトしないといけないですが、我々がしっかり一人ひとりコンディションを上げていく、チームとして最大限のコンディションを持ってパフォーマンスできるように準備していかないといけないと思っています」

コンディションの重要性を語った森保監督。多くの選手が前回を経験している一方で、代表歴の浅い選手も今回は含まれている。

よりヨーロッパでプレーする選手が増え、ビッグクラブでもプレーする選手が増えた日本代表。森保監督は、この3年間の成長について、「個の力」を挙げた。

「まずはチームが強くなるために、そして日本サッカーが強くなるためには個の成長というのが絶対的に欠かせないと思っています。その中で選手たちは、この代表にいるメンバーだけでなく、国内外でプレーしている選手たちが大きなチャレンジをして、個の成長をしてもらっているので、チーム力が上がっていると思っています」

「3年前と今の違いは、間違いなく個の成長にあると思います。我々スタッフも選手たちから、そして世界との戦いの中で成長させてもらっていると思いますし、選手たちとやりとりをしながら日本サッカーの積み上げをしている違いがあるかなと思います」

「過去から現在、未来に向けて日本サッカーに携わっている方々が常に代表の勝利と日本サッカーの発展を描きながら携わってくれていると思います。毎シーズン、毎シーズン、日本サッカーはレベルアップしているかなと思います」

個の成長がある中で、今回は日本代表のキャプテンを務め、昨シーズンまで長らくブンデスリーガでもプレーしていた長谷部誠氏がコーチに加わった。

森保監督は長谷部コーチについても言及。チームに良い影響を与えてくれていると語った。

「長谷部コーチにこの2日間、チーム活動に帯同してもらっている中で、彼の存在感は本当に大きいなと感じています。誰もが彼がこれまでやってきた経験をわかっている上で、選手にもスタッフにも自然体で接してくれて、まずは彼自身がチームの一員になることをチャレンジしてくれているし、自分が持っているものを一緒にプレーしてくれています」

「我々にも選手にも話しかけてくれることで、より試合に向けての良い準備と、日本サッカーのレベルアップのために、今できることを最大限やってくれていると思います」

「選手の前で自己紹介をしてもらいましたが、その時に世界一を目指して戦っていく中で、自分がやってきたことをチームに還元することと、チームのために全力を尽くしたいと言ってくれていました」

いよいよ始まる最終予選。中国代表戦は、5日(木)の19時35分から埼玉スタジアム2002でキックオフ。地上波はテレビ朝日で生中継。そのほか、「DAZN」でもライブ配信される。