サッカーJFLの高知ユナイテッドSC(高知U)は1日、春野陸上競技場でヴェルスパ大分と対戦した。スタジアムには、平均観客数の10倍にあたる1万1085人が詰めかけたが、0―1で敗れた。 高知Uは2位以下のチームを大きく離して独走しているが…
サッカーJFLの高知ユナイテッドSC(高知U)は1日、春野陸上競技場でヴェルスパ大分と対戦した。スタジアムには、平均観客数の10倍にあたる1万1085人が詰めかけたが、0―1で敗れた。
高知Uは2位以下のチームを大きく離して独走しているが、J3昇格には「1試合平均2千人」の観客数が必要でホーム9試合で計9930人の高知Uには集客力の向上が必要だった。高知県や経済人らが7月に「応援する会」を発足させ、官民挙げて集客増を図ってきた。
球団の山本志穂美社長は「台風もあって7千人が来れば御の字だと思ったのでホッとした。この盛り上がりをどんどん広めていきたい」と振り返った。吉本岳史監督は「1万人を超える方に勝利を見せられなくて申し訳ない。もう一度立ち上がっていかないといけない」と語った。
試合は後半5分、大分の中井崇仁が得点を決め勝利につなげた。MVPは好セーブを連発した高知のGK大杉啓が選ばれた。家族4人で応援した片岡礼さん(8)=高知市立江陽小3年=は「負けて悔しいけど、いっぱい練習してJ3に行って欲しい」と話していた。(羽賀和紀、蜷川大介)