来季から投手に復帰する大谷。ゆえに到達間近の50-50への期待は高まる。(C)Getty Images 達成すれば、まさに奇跡。だからこそ、大谷翔平が「シーズン50本塁打・50盗塁」をやってのけるかどうかに人々の関心が集まっている。…

来季から投手に復帰する大谷。ゆえに到達間近の50-50への期待は高まる。(C)Getty Images

 達成すれば、まさに奇跡。だからこそ、大谷翔平が「シーズン50本塁打・50盗塁」をやってのけるかどうかに人々の関心が集まっている。

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 奇跡とも言われる理由は、長きにわたるメジャーリーグでも達成者がいない金字塔がゆえ、だ。抜群の身体能力を誇るスーパースターたちでさえも、50本の本塁打を放ち、50回も盗塁を成功させるのは至難の業。「50-50」は米球界でも不可能と言われる数字なのである。

 それを大谷は可能にしようとしているのだ。右肘に執行した手術の影響もあり、フルタイムの指名打者となっている今シーズンだが、現地時間8月31日のダイヤモンドバックス戦終了時点で52本塁打、51盗塁ペースと量産態勢を維持。いまだ「現実的な範疇」に偉業を捉えている。

 100年以上もの歴史を誇るメジャーリーグで史上初の記録を生み出そうとする日本人には、米球界の酸いも甘いも熟知する大投手も愕然とするばかりだ。大の大谷マニアとして知られるベン・バーランダー氏がホストを務める米ポッドキャスト番組『Flippin’ Bats』に出演したジョン・スモルツ氏は、「(50-50は)普通にできないことだ」と絶賛した。

 MLBで通算213勝&154セーブを達成した百戦錬磨の大投手は、バーランダー氏から「オオタニとジャッジはどちらが素晴らしいシーズンだろう?」と問われ、「どちらも歴史的な出来事をやろうとしている」と分析。その上で大谷の凄みを語った。

「何よりも興味深いことは、オオタニが再び投手に戻った時、50-50をやれる可能性はもちろん、40-40ですらも見られなくなるし、二度とできないだろうね。そういう意味でも彼が打者としてこれだけ集中し、守備の不安を除いた時に『どれだけやれるのか』という議論の指針となる、本当に歴史的なシーズンだと言えるよ」

 さらに「50-50はおそらくもう二度と見ることはできないことだ。なぜならできる人がいないからね」とも強調したスモルツ氏。こうしたレジェンドの反応を見ても、米球界で大谷への期待は高まる一方だと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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