安田隆行厩舎の定年解散に伴い、安田翔伍厩舎へ転厩して、葵S、北九州記念と重賞連勝中のピューロマジック。当初予定されていたCBC賞はハンデを理由に回避。その後も栗東で順調に調整を進めており、今朝29日は次走予定のセントウルS(9月8日・中…

 安田隆行厩舎の定年解散に伴い、安田翔伍厩舎へ転厩して、葵S、北九州記念と重賞連勝中のピューロマジック。当初予定されていたCBC賞はハンデを理由に回避。その後も栗東で順調に調整を進めており、今朝29日は次走予定のセントウルS(9月8日・中京芝1200m)へ向けた1週前追い切りを行っている。

 角馬場でしっかり運動した後、ダノンミカエルとともに坂路へ移動。スタート地点ではダノンミカエルが先行してピューロマジックが追いかける形。前半はその差が3馬身ほどあって、それを保ったままカーブを曲がって、後半を迎える。

 そこからじわじわと前に迫るように加速。派手なアクションは全くなく、スムーズにスピードが上がっていく感じで、いつの間にか前に追いつく。その後もゴールへ向かって加速し続けて、ゴールでは1馬身ちょっと先着するような形だった。

 時計は4F52.5〜3F37.9〜2F24.3〜1F12.1秒。追い切られた5時52分は馬場が踏み荒らされ、雨も強く降っている時間帯。そんな中でもきれいな加速ラップを踏み、最後まで余裕ある動きを見せるあたり、スピードだけでなく、パワーや強い精神力を感じる追い切りだったといってよい。

(取材・文:井内利彰)