安田隆行厩舎の定年解散に伴い、福永祐一厩舎へ転厩して、京王杯スプリングC4着、安田記念15着という戦歴のダノンスコーピオン。次走は自身初のスプリント戦となるセントウルS(9月8日・中京芝1200m)への出走を予定しており、今朝29日はレ…

 安田隆行厩舎の定年解散に伴い、福永祐一厩舎へ転厩して、京王杯スプリングC4着、安田記念15着という戦歴のダノンスコーピオン。次走は自身初のスプリント戦となるセントウルS(9月8日・中京芝1200m)への出走を予定しており、今朝29日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。

 CWを正面から入場して半周した後、坂路へ移動。馬の少ない時間帯ではあったが、落ち着いた様子でスタート地点まで移動し、力むことなくスタート。前半は普通の登坂、3F標識手前のカーブを曲がったところではもたれるような仕草を見せたが、体勢を立て直したところからが見どころ。

 見違えるようなスピードで推進していき、さすがGIホースと思える加速力。4F目標識を通過してもそのスピードが落ちることはなく、4F目が最も速くなるラップでフィニッシュした。

 最後まで楽な手応えながら、時計は4F53.1〜3F37.3〜2F23.5〜1F11.7秒。自身の2F時計ベストは24.0秒なので、これを0.5秒も上回ったことになる。もちろん、4F時計は過去の24.0秒マーク時よりも遅くなったが、脚をためれば、これくらいの瞬発力を発揮できるということ。先週はCWで素晴らしく速い時計の追い切りを消化しているが、調教内容は本当に文句なし。

(取材・文:井内利彰)