控えめではあったものの、表彰台でのセルフィーに応じた北朝鮮ペア。(C)Getty Images 五輪の大舞台で激闘を見せたペアの行く末に関する報道が話題となっている。 先のパリ五輪の卓球混合ダブルスで銀メダルを手にしたリ・ジョンシク…

控えめではあったものの、表彰台でのセルフィーに応じた北朝鮮ペア。(C)Getty Images

 五輪の大舞台で激闘を見せたペアの行く末に関する報道が話題となっている。

 先のパリ五輪の卓球混合ダブルスで銀メダルを手にしたリ・ジョンシク、キム・グムヨン組(北朝鮮)が「処罰」を受ける可能性があると、米紙『New York Post』や英紙『The Telegraph』など複数のメディアが一斉に報じた。

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 混合ダブルス1回戦で日本の張本智和と早田ひなペアを4-1で破り、「番狂わせ」を演じたリ・ジョンシク、キム・グムヨンのペア。決勝では中国の王楚欽、孫穎莎組に2-4で敗れたが、その快進撃は大会を大いに彩った。

 競技終了後、リ・ジョンシク、キム・グムヨンは、金メダルの王楚欽、孫穎莎、銅メダルのイム・ジョンフンとシン・ユビン組(韓国)と並び表彰台に登壇。熾烈な戦いを繰り広げたライバルたちと健闘をたたえ合うとともに、笑顔で記念撮影に応じた。

 東アジアの3か国によるスポーツマンシップに溢れる光景は、当時も小さくない話題を集めた。しかし、そんな表彰式での振る舞いが“物議”を醸している。『New York Post』によれば、北朝鮮ペアのふたりは「表彰台でニヤニヤと微笑みを浮かべたことで批判を受けている」というのだ。

 英紙『The Telegraph』は、「北朝鮮の選手らは五輪で、韓国選手をはじめ、他の外国人と接触しないよう、さもなければ処分を受ける」と報道。当該ペアが「厳しい処分を受けるのか。軽い警告と反省命令を受けるのか。処罰内容は明らかになっていない」としつつ、「フランスから帰国して以来、彼らは同国のスポーツ省による3段階の思想的評価プロセスを受けているとみられる。このプロセスは約1か月間も続くと言われている」とも伝えた。

 同紙は表彰台での3組の振る舞いを「世界中で話題となった、間違いなく珍しい出来事。スポーツマンシップの瞬間であり、国境を越えた団結の表れである」と絶賛。その上で「二人がどのような処分を受けるか。どうなるかは現時点で本当に分からない」と繰り返している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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