【バドミントン】“ワタガシ”東野有紗結婚、新たなスタートは９月「五十嵐となって試合出ます」

バドミントン混合ダブルスの「ワタガシペア」として活躍した東野有紗（28＝BIPROGY）が28日、自身のSNSで結婚を報告し、今の思いをつづった。相手は元選手で現コーチの五十嵐優さん（29）で、5年間の交際を経てパリ五輪前に婚約。2大会連続の銅メダルを獲得したパリ五輪後に婚姻届を提出した。

13日に一般女性との結婚を発表した元ペアの渡辺勇大（27）に続くゴールインとなった。所属BIPROGYで選手同士だった時代に交際を開始。「バドミントンを真っ直ぐ、ストイックに取り組む姿にたくさん刺激をもらいました」。五十嵐さんは今年引退し、チームのコーチとなったが、精神的に苦しいときも励まして支えてくれたという。「尊敬できる素晴らしい方です。そんな彼とこの先、そして来世でも一緒にいたい。これからもずっと笑顔の絶えない、思いやりも持った家庭を築いていきたい」などと記した。

ワタガシペアは福島・富岡一中の1学年違いで、12年にペアを結成。21年東京五輪では、日本の混合ダブルスでは過去最高の銅メダルを獲得した。同年から世界選手権で2年連続の準優勝。パリ五輪でも銅メダルをつかみ、日本バドミントン界初となる五輪2大会連続の表彰台入りを果たした。コート内の渡辺との好連係とともに、栄光の裏には五十嵐さんのサポートがあった。

25日閉幕のジャパン・オープンをもってワタガシペアを解消。全日本社会人選手権（9月6～11日、鳥取）から、東野が桜本絢子との女子ダブルス、渡辺が新ペアとの混合ダブルスで活動する。「もう一つの夢」という女子ダブルスで28年ロサンゼルス五輪を目指す東野は「新たな挑戦にすごくワクワクしています」と心境をつづり「東野ではなく、五十嵐となって試合に出ます！　東野と呼んでいただいても大丈夫です！　これからも応援よろしくお願いいたします」。五十嵐として新たなバドミントン人生が始まる。

◆東野有紗（ひがしの・ありさ）1996年（平8）8月1日、北海道岩見沢市生まれ。福島・富岡一中から11年東日本大震災後に猪苗代中へ。12年に初めて渡辺勇大とペアを組む。富岡高を経て、15年から日本ユニシス（現BIPROGY）。21年東京五輪の混合ダブルスで日本勢過去最高の銅メダル。同年から2年連続で世界選手権準優勝。22年4月にプロ転向。今年のパリ五輪は2大会連続の銅メダル。身長160センチ。右利き。血液型B。

◆五十嵐優（いがらし・ゆう）1995年5月15日、山形県生まれ。鶴岡第四中－埼玉栄高から中大を経て、18年から日本ユニシス（現BIPROGY）。16年全日本インカレシングルス優勝、16、17年全日本総合シングルスでベスト8。17年オランダオープン準優勝。24年に引退し、BIPROGYでコーチ就任。趣味は映画、音楽鑑賞、買い物。171センチ、67キロ。

◆渡辺勇大（わたなべ・ゆうた）1997年（平9）6月13日生まれ、東京都出身。福島・富岡一中から11年東日本大震災後に猪苗代中へ。富岡高を経て、16年から日本ユニシス（現BIPROGY）身長167センチ。左利き。血液型B。