2016年リオデジャネイロ五輪体操男子団体総合金メダリストの加藤凌平(30)が30日、自身のSNSや所属先のコナミスポーツを通じて現役引退を発表した。加藤はインスタグラムに「突然の報告となりますが、加藤凌平は選手生活を終える決断をしました…
2016年リオデジャネイロ五輪体操男子団体総合金メダリストの加藤凌平(30)が30日、自身のSNSや所属先のコナミスポーツを通じて現役引退を発表した。加藤はインスタグラムに「突然の報告となりますが、加藤凌平は選手生活を終える決断をしました。9歳から体操を始め、夢であったオリンピック金メダルを獲得できて幸せな競技生活でした。これまで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました」などと報告した。
引退理由としては、リオ五輪後に競技に対するモチベーションが低下し、コンディションの維持が難しくなったことを挙げた。3年前から引退を考え「最後は団体戦で終わりたい、もう一度弟(コナミスポーツ所属の裕斗)と同じチームで戦いたいという思いで選手生活を続けていました」としたが、チームを組むには満たない人数での活動が続き、今後も新たな選手が加わる見通しがつかないため「今回の決断に至りました」とした。
一方で「成績が上がらない中でも変わらぬサポートをしてくださった皆様や応援してくださった皆様がいたからこそ続けられたと断言できます。本当に本当にありがとうございました」と周囲の支えに感謝した。
今後は体操の指導やイベント、競技会、メディア出演などで「体操の普及、スポーツの振興に携わっていければ」と記し、「第二の人生、不安なことは多いですが頑張っていきます。これからも温かい応援よろしくお願い致します!」と締めくくった。
加藤は初出場だった12年ロンドン五輪で日本の団体総合銀メダルに貢献。世界選手権では13年に個人総合で優勝した内村航平に次ぐ銀メダルを獲得した。