阿部監督の舵取りも引き続き、注目となる(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 巨人が再び調子をあげてきている。27日のヤクルト戦(神宮)を5ー2と勝利、3連勝で首位の広島に0ゲーム差と迫った。【動画】主砲、岡本は…

 

阿部監督の舵取りも引き続き、注目となる(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 巨人が再び調子をあげてきている。27日のヤクルト戦(神宮)を5ー2と勝利、3連勝で首位の広島に0ゲーム差と迫った。

【動画】主砲、岡本は得意の神宮で21号ソロを放った

 まずは主砲の岡本和真だ。1点を先制した直後の初回一死二塁では左翼線ぎりぎりへ運ぶ適時二塁打をマークすると、4点リードの5回一死。原樹理の高め、148キロ直球をレフトスタンドへ運び、21号ソロをマーク。5試合ぶりのダメ押し弾でチームを盛り立てる。

 今季の神宮では打率「.483」、5本塁打、11打点と相性の良さもあり、得意の打撃が光った。

 投げては先発の山崎伊織が5回2失点と試合を作り、その後を継いだ、2年目右腕、船迫大雅の快投も光った。6回から2番手として登板すると、先頭の中村悠平を味方の好守で遊直、代打の内山壮真、続く長岡秀樹をともにニゴロと封じ、1回無安打無失点としっかり仕事を果たした。船迫は7月から15試合に登板し、わずか1失点。今季は41登板で4勝0敗19ホールド、防御率「1.72」と堂々たる成績を残す。新人王の資格を保持しているとあって、今後のパフォーマンス次第ではタイトル争いも期待できそうだ。

 打線においては3番に入る助っ人、ココ・モンテスの活躍も見逃せない。「3番・左翼」で先発した27日の試合でも初回一死一塁の好機に適時二塁打で先制点をもぎ取るなど、初回3得点の足掛かりを作った。緊急補強として7月中旬に途中加入。ここまで23試合に出場し、打率「.333」と日本野球に適応している。

 また3番といえば、こちらも交流戦から1軍に合流したエリエ・ヘルナンデスがしっかり役割を果たしていたが、負傷で離脱。大きな穴が心配されたが、推定年俸3000万円と"格安助っ人"が今やチームに欠かせない選手となっている。当初は内野想定だったところを、働き場所を求めて外野守備にもチャレンジしたハングリー精神もチームの好循環を生んでいる。

 し烈なペナント争いが続く中で4季ぶりのV奪回には今後もいくつもの山が予想される。しかし投打において、明るい材料が出てきていることが追い風ともなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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