パリ五輪のフェンシング女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した和歌山市出身の東晟良(あずませら)選手(25)が26日、和歌山県庁を訪れ、岸本周平知事に喜びの報告をした。岸本知事は「出発前に必ずメダルを取ると言っていた。有言実行したので感動した…

 パリ五輪のフェンシング女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した和歌山市出身の東晟良(あずませら)選手(25)が26日、和歌山県庁を訪れ、岸本周平知事に喜びの報告をした。岸本知事は「出発前に必ずメダルを取ると言っていた。有言実行したので感動した」とたたえた。

 東選手はフェンシングの選手だった母美樹さんの影響で小学4年生から競技を始めた。五輪には2021年開催の東京で初出場したが、メダル獲得はならなかった。

 この日、東選手は銅メダルを首にかけて登場。「無事に取れて良かった。勝ちたいという気持ちがプレッシャーになったが、メダルがほしいと心から思ったことが(獲得に)つながった」と岸本知事に報告した。

 その後、報道陣の質問に、「メダルは思ったより重かった。でも次は金メダルを取りたい」と先を見据えていた。

 和歌山市は同日、市スポーツ特別栄誉賞を贈った。市スポーツ振興課によると、同賞は06年に創設し、これまでプロ野球ソフトバンクホークスの小久保裕紀監督らに贈呈し、東選手で7人目という。(松永和彦)