角田は戦略が奏功せずに17位に沈んだ(C)Getty Images 8月25日、F1第15戦オランダGP決勝が行われた。サマーブレイク明け、およそ1か月ぶりとなるレースは、ポールからスタートしたマクラーレンのランド・ノリスがトップでチェッカ…

角田は戦略が奏功せずに17位に沈んだ(C)Getty Images

 8月25日、F1第15戦オランダGP決勝が行われた。サマーブレイク明け、およそ1か月ぶりとなるレースは、ポールからスタートしたマクラーレンのランド・ノリスがトップでチェッカーを受け、今季2勝目を飾っている。2位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、3位にフェラーリのシャルル・ルクレールが入った。

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 2戦ぶりのポイント獲得が期待されたビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は17位という結果に終わっている。角田は11番グリッドからのスタートだったものの、序盤からポジションを落とすなど苦しい展開に。また、2度、ピットに入るという戦略も功を奏さず、終始、中団以下での周回を余儀なくされることとなった。RBはダニエル・リカルドも12位にとどまり、チームとして5戦連続でのポイント獲得も逃している。

 レース終了後、英モータースポーツメディア『PITPASS.COM』では、RBチームのドライバーや首脳陣のコメントを伝えている。

 その中では角田による、悔しさに溢れた言葉が発せられており、「2回のピットストップは“50:50”になることはわかっていたが、ピットインしたラップが遅すぎ、タイミングが悪かった」と振り返っている他、「レースはスタート地点から大きく遅れて終わり、フラストレーションの残る結果となってしまった」と悔しさをにじませた。

 また、テクニカル・ディレクターのジョディ・エギントンも、「今週末は見直すことがたくさんある。ユウキの戦略は私たちの期待通りには機能せず、彼にとって難しいレースになってしまった」として、思い通りの展開とならなかったと強調した。

 さらに、ローラン・メキース代表も、角田のレース展開への印象について、「レースではポジションを上げるためにいくつかのことを試し、ユウキを2ストップレースにするというリスクを冒したが、明らかにうまくいかず、レースのほとんどで渋滞に巻き込まれていた」などと述べている。

 今回のレースについて、それぞれが不本意な内容だったと指摘する言葉が並んだ。だがその一方で、角田からは他にも、「チームとしてもっとうまくやれたはずだが、そこから学び、改善し、今後に向けて取り組んでいきたい」との展望も語られている。さまざまなトライを行いながら上位浮上の可能性を探るチームにおいて、ふたたび角田の光る走りがみられることを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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