「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は24日、代々木第二体育館にて開幕戦が行われ、木下マイスター東京は静岡ジェードと対戦。ゲームカウント3-1で勝利した。2連覇に向けて新たなメンバーも加わり入れ替わりがあったなか、昨季のチャンピオ…
「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は24日、代々木第二体育館にて開幕戦が行われ、木下マイスター東京は静岡ジェードと対戦。ゲームカウント3-1で勝利した。
2連覇に向けて新たなメンバーも加わり入れ替わりがあったなか、昨季のチャンピオンチームが開幕戦で白星を挙げた。
◆森薗政崇が振り返った王者相手の大奮闘「結果は1-3で負けたんですけど……」 2年目開幕の静岡ジェードが見据えるプレーオフ進出
■世界7位が見せた試合中の修正力
前年度の覇者であるKM東京は今季、パリ五輪メンバーだった戸上隼輔、篠塚大登が退団。指揮官も倉嶋洋介監督が契約満了をもって退くことが発表されており、新たなスタートとなるなか、サウスポーの新エースたちが勝利をもたらした。
1番手のダブルスで起用された松島輝空は、新戦力の吉村和弘と初ペアを結成。
森薗政崇、龍崎東寅という昨季のTリーグを代表する名ペアとの対峙となったが、終盤に迫られた第1ゲームをしのぎ切り、第2ゲームこそ奪われたが、最終ゲームに勝利を収めた。王凱監督代行も試合後に「勝負を分けたのは最初のダブルス」と断言したように、この試合の勝敗を左右したといってもいい。
また、2番手のシングルスに起用されたリン・ユンジュは台湾代表のエースとしてパリ五輪を戦った世界7位の実力者。
森薗相手の戦いで切れの良い動きを見せた相手のプレーや、国際大会とは異なる台やボールへの適応もあり、第2ゲームを先取される苦しい展開に。それでも試合後に森薗が「フォア側からの逆回転(サービス)をフォア前に出していて、チキータで体を入れることができなかった」と、細かい戦術面の調整を図るなど、巧みな試合運びでサウスポー対決を制した。
そして、3番手にシングルスとして2点起用された松島は、松下大星との戦いで第2、3ゲームを10-11の僅差で失う展開となった。最終ゲームも8-10と敗戦もちらついたなか粘りを見せてデュースにつなげ、得意のチキータ中心の攻めで最後は3連続ポイントで試合を決した。
王凱監督代行からも試合後に「期待の選手」として指名を受けた松島は、「自分自身エースとして2点を取ることを考えてた先にチームが勝ったらいい」と責任感をにじませ、「(苦しい場面でも)簡単に負けるんじゃなくて負けるとしても粘り強く戦うこと」と今季のKM東京をけん引する立場として言葉を紡いだ。
静岡との開幕戦は簡単な試合ではなかったが、新たな船出となった試合をものにした。KM東京が2連覇に向けたシーズンを戦うなか、2人のサウスポーエースが担う役割には期待が高まる。
◆【インタビュー】「日本のエースに」16歳の大器・松島輝空が語る覚醒と描く未来 タレント軍団で挑むTリーグ制覇「木下で戦えるのが楽しい」
◆パリ五輪メンバー集結のKA神奈川は平野美宇ら擁し優勝候補 ダブルスで鍵握る木原美悠は長﨑美柚、張本美和とペア結成に注目
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