「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は24日、代々木第二体育館にて男子の開幕戦が行われ、静岡ジェードは木下マイスター東京と対戦。ゲームカウント1ー3で敗れた。今季で参入2シーズン目を迎えた静岡は、敗れたものの昨季の王者相手に手ごた…

「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は24日、代々木第二体育館にて男子の開幕戦が行われ、静岡ジェードは木下マイスター東京と対戦。ゲームカウント1ー3で敗れた。

今季で参入2シーズン目を迎えた静岡は、敗れたものの昨季の王者相手に手ごたえのある戦いぶりを見せた。

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■2シーズン目を迎えたチームに言及

静岡は昨季参入1年目ながら3位の岡山リベッツ勝ち点差「5」差の4位と大健闘。迎えた今季も森薗政崇監督兼選手を中心に、新戦力も加えるなどアップデートを加え新たなシーズンに挑んだ。

第1マッチのダブルスでは昨季リーグトップの11勝を挙げた森薗、龍崎東寅のコンビで開幕戦にも挑み、松島輝空、吉村和弘というKM東京の新ペア相手に勝利こそ逃したが、第2ゲームを奪うなど僅差の勝負となった。

森薗政崇、龍崎東寅 撮影:SPREAD編集部

また、奮闘を見せたのが第2マッチ以降のシングルス。2点起用となった監督の森薗が世界7位でパリ五輪の台湾代表でもあったリン・ユンジュから2ゲームを奪う好スタートを切る。「なかなか台が合っていない」と国際大会では異なる環境への適応について要因を指摘した森薗だが、後半は相手の修正力の前に主導権を握りかえされ、「本当に試合巧者だと感じた」とその戦いぶりを称えた。

それでも、第3マッチでは松下大星が、日本の次世代を担う存在として期待される松島相手にフルゲームの激闘を演じ、最終ゲームも10-8でリードしあと一歩のところまで追い込んだ。また、勝負が決した後の第4マッチでは今季から加入した英田理志が、大島祐哉を3-1で下し、敗れたなかでも相手に意地を見せた形となった。

監督としてチームを率いる森薗も試合後には「結果的に1-3で負けたんですけど、一人ひとりのパフォーマンスはそれまで悪くなかった」と評価を与え、「各々がこの試合に向けていい準備をしてくれた」とコメント。今シーズンに向けては昨季超えの3位以上を見据えており、「代々木(第二体育館)で始まり代々木で終わりたい」と初のプレーオフ進出に向けても意気込んだ。

昨季金沢ポートとともに新規参入球団としてTリーグに加わり、新たな彩りを加えた静岡ジェード。2年目の挑戦は敗れたもの手ごたえのあるスタートとなった。

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