大谷の「50-50」達成に現地記者も太鼓判を押す(C)Getty Images ドジャースの大谷翔平が現地時間8月23日…

大谷の「50-50」達成に現地記者も太鼓判を押す(C)Getty Images
ドジャースの大谷翔平が現地時間8月23日(日本時間24日)、本拠地でのレイズ戦に「1番・DH」で先発出場し、史上6人目の「40-40」(40本塁打・40盗塁)達成をサヨナラ満塁弾で決めるという“離れ業”をやってのけた。今季126試合目での達成は、2006年のアルフォンソ・ソリアーノ(147試合目)を上回る史上最速の記録だ。
【動画】大谷翔平が大台の40号に到達!「40-40」達成をサヨナラ弾で決めたシーン
3-3で迎えた9回二死満塁の第5打席、左腕のコリン・ポシェの初球スライダーを捉えると、打球は右中間席へ。打球速度105.1マイル(約169.1キロ)、飛距離389フィート(約118.6メートル)、角度35度の一発に本拠地のファンは大興奮。さらに、チームメートからはスポーツドリンクのシャワーを浴びせられるなどして祝福された。
あと1本塁打で偉業達成だった。4回の第2打席で遊撃への内野安打で出塁すると、すかさず二盗を決めて自身初の40盗塁を達成。日本選手では2011年のイチロー以来13年ぶり2人目となる快挙に、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は自身のXで「彼はドジャースでの最初の年で、40-40シーズンまであと1本塁打のところにいる。まさに信じられないほどの才能だ」と、驚きの声を上げていた。
7回の第4打席まで本塁打は生まれず、この日の達成はないかのと思われていた中、9回に起きたまさにドラマチックな展開にファンは総立ちとなった。
現地の記者も大きく反応した。ジェイソン・フォスター記者は米メディア『MLB.com』の記事の中で、大谷が史上最速で40本塁打・40盗塁を達成し「さらなる歴史をつくった」と伝えた。
また、昨年、ブレーブスのロナルド・アクーニャが「40-40」を達成してナ・リーグのMVPを獲得していることで「オオタニがナショナルリーグMVPを獲得すれば、40-40の選手が2年連続でこの栄誉を獲得するのも初めてとなる」と、大谷が今年のナ・リーグMVPになる可能性を踏まえて紹介した。
さらに「この偉業(「40-40」)は依然として野球界で最も達成が難しい業績の1つである」とし、「40-40クラブは1988年のシーズンにカンセコが42本塁打を打ち、40盗塁を記録して確立するまで存在しなかった。他の選手が加入するまでに8年かかり、ボンズが1996年に42本塁打と40盗塁でカンセコとまったく同じ記録で達成した」と説明した。
その「40-40」初代達成者のホセ・カンセコ氏はこの日、自身のXで「ショウヘイ・オオタニ、40-40クラブ加入おめでとう」と祝福している。
そして、同記者は最後に「おそらくオオタニだろうが、誰かがさらに上を行き、これまでは不可能だと思われていた『50-50』を達成する可能性さえある」と締めくくっている。
大きな期待を背にさらなる高みへ、不可能を可能にする大谷が前人未到の大記録へ挑む。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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