日本は最多選手数となる4名が世界のTOP16として参加7月26日に開会式を迎え、8月11日にフィナーレとなる閉会式が実施されたパリオリンピック。今大会で新種目として採用され、オリンピック初登場となるブレイキンは8月9日に女子、8月10日に男…

日本は最多選手数となる4名が世界のTOP16として参加

7月26日に開会式を迎え、8月11日にフィナーレとなる閉会式が実施されたパリオリンピック。今大会で新種目として採用され、オリンピック初登場となるブレイキンは8月9日に女子、8月10日に男子が行われた。

パリオリンピックへの出場権は、男女各16名で各国上限は2枠。世界選手権優勝者1枠、各大陸王者の5枠、開催国フランス1枠、国際オリンピック委員会(IOC)などが割り当てるユニバーサリティ2枠、残る7枠はOQS(オリンピック予選大会)で勝ち抜いた選手に与えられた。

日本からは、B-BoyはShigekix(半井重幸)、Hiro10 (大能寛飛)、B-Girlは、Ayumi (福島あゆみ)、Ami (湯浅亜実)の4名がパリオリンピック日本代表として出場した。TOP8進出者を決めるまでは、総当たりのグループ予選を実施し、TOP8からはノックアウト形式のトーナメントで優勝が争われる。日本は代表枠の最大である4枠を獲得しており、アメリカ、フランスと並んで最も出場者が多い国となった。

世界一の経験を持つB-Girl同士が予選から激突

各国の代表に名を連ねた今回の出場者は、日本のAMIとAYUMI以外にも世界大会の優勝経験を持つ強者が多く存在した。オランダのINDIAとアメリカのLOGI STXは、ブレイキンシーン最高峰のバトルであるRed Bull BC One World Finalの優勝経験を持つ。リトアニアのNICKAは昨年の世界選手権優勝者だ。AMIはイタリアのANTIなどと同組のグループCに入り、AYUMIはウクライナのKATEなどがいるグループDで予選を戦った。

どちらも直近の世界大会で好成績を収めているダンサーが複数存在する組みであったが、AMIは全てのラウンドで勝利し1位通過、AYUMIはかなりの接戦を強いられたが2位通過で決勝トーナメントへ駒を進めた。


Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟

AMIが昨年の世界選手権のリベンジを果たしオリンピック初代女王に輝いた

日本のAMIは準々決勝で、フランスのSYSSYを3-0と圧倒しながら勝利。AYUMIは、オランダのINDIAに1-2で敗れ惜しくもTOP8敗退。オリンピックの最終予選となったOQSでは2戦連続で決勝へ進出していたAYUMIであったが、オリンピック本番で世界のTOP8に残った強豪相手にあと一歩及ばなかった。AMIは準決勝でAYUMIを破ったINDIAと対決。INDIAはこの日、アジア選手権王者の中国代表である671のいるグループAを1位で勝ち上がり、予選から勢いに乗っていた。AMIの試合後のインタビューでは「本当は決勝で使おうと用意していたムーブを急遽、準決勝で出した」とコメント。AMIはこの日の大一番に2-1で勝利し決勝進出を決めた。


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決勝の相手は、昨年の世界選手権で敗れているリトアニアのNICKA。17歳でありながら近年の世界大会で多くの活躍を見せており、AMIが昨年優勝したブレイキンシーン最高峰のバトルRed Bull BC One World Finalにも出場経験を持つ。準決勝で接戦をものにしたAMIは、決勝でも安定的にハイクオリティなムーブを披露。スキルや技だけでなく、ムーブ全体の流れやシルエットなど、まさにブレイキンをレペゼンするようなスタイルを見せつけ3-0で勝利した。


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AMIは2020年にブレイキンがオリンピックの新種目として決定された頃から、オリンピックを目指し、国内外の大会で活躍してきた。またオリンピックという世界中が注目する大会を通じて、ブレイキンのカルチャーや魅力を発信し続けていた。とても長かったAMIにとってのROAD TO PARISは、金メダル獲得という最高の結果で締め括った。


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