25日に札幌競馬場で第19回キーンランドカップ(GIII、芝1200m)が行われる。今年は、昨年覇者でスプリント界のトッ…
25日に札幌競馬場で第19回キーンランドカップ(GIII、芝1200m)が行われる。
今年は、昨年覇者でスプリント界のトップホース・ナムラクレア、函館スプリントS覇者のサトノレーヴ、葵S4着の3歳馬エトヴプレ、ゴールデンイーグルを制したオオバンブルマイなど、北の大地に短距離自慢が集結。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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■軸は3人気以内からが鉄則
過去10年、1番人気が【3.2.1.4】、2番人気が【1.4.1.4】、3番人気が【2.0.2.6】と、上位人気勢は堅実。1~3番人気が揃って馬券外に飛んだ年はなく、10回中9回において、少なくとも1頭が連対している。
よって、馬連の万馬券は1回のみで、平均配当は5435円。3桁配当が2回で、10倍台が2回、残る5回は20~40倍台となっている。馬単の平均配当は1万956円で、馬連の払い戻し額の2倍以上となったのは5回、3倍近くついた年は2回あり、馬券的に「馬単」の上乗せはベター。
3番人気以内のうち、牝馬が【5.2.2.3】勝率41.7%、複勝率75.0%に対して、牡馬が【1.4.2.11】勝率5.6%、複勝率38.9%と、その差は歴然。人気サイドの牝馬に重い印を打つことが的中への近道だ。ナムラクレアは今年も鉄板軸。また、ナムラクレアが2着の馬券で妙味を取るのもあり。
5番人気以内が複数好走したのは10回中8回で、好走馬の3分の2を占める。このうち、前走が札幌または函館の1200m戦だった3~5歳馬が【3.5.5.11】連対率33.3%、複勝率54.2%を記録。まだ伸びしろがあったり、充実期となる年齢で滞在競馬での重賞挑戦はプラス材料と見ていい。モリノドリームやサトノレーヴは相手筆頭か。
6~9番人気の伏兵は【2.3.3.32】で、近4年で5頭が馬券内に好走中。このうち単勝20.0~49.9倍だった馬が【1.3.3.12】複勝率36.8%、複勝回収値222をマーク。さらに好走が目立つのは若い馬よりも5、6歳馬で【1.2.2.6】複勝率45.5%、複勝回収値256へとアップする。昨年2着のシナモンスティックが今年も出走するなら、週末の雨予報は歓迎で再度の一発に期待してもよさそう。函館スプリントSではサトノレーヴに0秒3差の5着だったオタルエバー、ゾンニッヒやプルパレイの勢いにも要警戒。
3連複の平均配当は1万6118円で、3番人気以内での決着が2回、万馬券は4回。3連単の平均配当は10万1237円で、2015年に37万520円、2020年に26万7390円、2017年に11万4130円の高額配当が発生している。堅め決着の年もあるが、直近では伏兵の台頭も目立つため、3連系の馬券が手広く構えておきたい。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ) 馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。