やはり今季中の大谷の投手復帰は難しそうだ(C)Getty Images シーズン序盤から故障者が続出しているドジャース。特に投手の離脱者が止まらず、8月16日にはタイラー・グラスノーが右肘腱炎により負傷者リスト入りとなったことが発表…

やはり今季中の大谷の投手復帰は難しそうだ(C)Getty Images

 シーズン序盤から故障者が続出しているドジャース。特に投手の離脱者が止まらず、8月16日にはタイラー・グラスノーが右肘腱炎により負傷者リスト入りとなったことが発表されている。

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 またグラスノーとともに、前半戦のローテーションを支えた山本由伸も実戦形式でのピッチングを行うまでに回復しているものの、現状ではまだ公式戦登板予定は見通せていない。レギュラーシーズン終盤戦、さらにポストシーズンに向け、先発投手の陣容が不安視される中、米メディア『CLUTCHPOINTS』では、大谷翔平の投手復帰について言及している。

 8月19日、「2024年の投手・オオタニについてドジャースGMが語ったこと」と銘打ったトピックを配信しており、その中で「チームは昨シーズンのオフシーズンから積極的に補強を模索しているが、レギュラーシーズンが残り6週間を切った今、先発ローテーションは不安定で不確実な状態にある」と指摘。続けて、「その結果、一部のファンは、オオタニがプレーオフで実際にマウンドに戻るというシナリオを考えている」などと見込んでいる。

 だが大谷の今季中での登板に関しては、やはり可能性はゼロに等しいようだ。トピック内では米紙『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者が「ドジャースのGMブランドン・ゴメスは、“それはあり得ない”と述べただけだ」と伝えた一文も引用している。

 その上で『CLUTCHPOINTS』は大谷の投手復帰について、「プレーオフの終盤にダッグアウトからブルペンまで駆け抜けるオオタニを見るのは間違いなく壮大な光景だっただろうが、現時点ではそのようなことは実現不可能だ。そのため、2025年の復帰計画はそのままだ」と強調する。

 それでも同メディアは、「UCLで何度も負傷したことで健康状態は常に懸念されるが、この30歳の選手は以前よりもさらに強くなって戻ってくることができると人々は信じている」と論じながら、「先発ローテーションは予断を許さないが、特にポストシーズンでのパフォーマンスに関しては、オオタニの並外れたバットがドジャースを頂点に導くことができるかもしれない」として、打者としての活躍に期待を寄せた。

 自身初となる「40本塁打・40盗塁」という偉業も目前となっている大谷。今季、投打による「二刀流」の姿がみられなくとも、驚異的な打撃と走塁でファンを魅了しながら、世界一を見据えるチームの勝利に貢献していく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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