「全米オープン」(8月28日〜9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)に出場中のマリア・シャラポワ(ロシア)は、今大会でどのコートでプレーするかは気にしていない。今でもプレーできることがすべてなのだ。9月1日、カロライン・ウォズニ…

「全米オープン」(8月28日〜9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)に出場中のマリア・シャラポワ(ロシア)は、今大会でどのコートでプレーするかは気にしていない。今でもプレーできることがすべてなのだ。

9月1日、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が敗退後に自分がアウトサイドコートでプレーしているのに、シャラポワの試合がアーサー・アッシュ・スタジアムで行われていることを批判して発したコメントにシャラポワが応えた。「それは私にとって重要なことではない」ソフィア・ケネン(アメリカ)に7-5、6-2で勝利した後、シャラポワはこう話した。「私にとって重要なことは自分が4回戦に進出したということ。彼女がどの場所にいるかについて私には分からない」。

全米テニス協会が認めた主催者推薦枠により、禁止薬物使用による15ヶ月間の出場停止処分の後、初のグランドスラム・トーナメントへの参加となったシャラポワだが、全3試合をメインコートでプレーしている。

第5シードのウォズニアッキは、30日に行われた2回戦で敗退したが、この試合はアウトサイドコートで予定されていたものが、実際には同日、後になって別のアウトサイドコートへと変更になっており、それをずさんな一例であると彼女は語っている。

「センターコートについては、それがビジネスサイドの問題であり、それがすべてであることを私は理解するが、パフォーマンスを向上させる薬物を使用し、その出場停止処分から復帰した選手が突然、すべての試合をセンターコートで行えるというのは、疑義を呈するべきことだと考えている」とウォズニアッキはデンマークの放送局エクストラブラデトに対し話した。

シャラポワは元々トッププレーヤーとしての実力を備えた選手である。彼女は5度のグランドスラムを制しているが、出場停止を受けてランキングは146位まで落ち、ノーシードとなっている。

「日程に関しては、お分かりの通り、私がそれを決定するのではない」とシャラポワは言う。「私は非常に寛大な心をもったプレーヤーです。ニューヨークシティのクイーンズ区のある駐車場でプレーしろと言われれば、そこで喜んでプレーする」。(C)AP(テニスデイリー/ワウコム)※写真は「全米オープン」3回戦を突破したシャラポワ

Mari Sharapova, of Russia, waves to the crowd after defeating Sofia Kenin, of the United States, 7-5, 6-2 at the U.S. Open tennis tournament in New York, Friday, Sept. 1, 2017. (AP Photo/Kathy Willens)