全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は17日、水泳が始まり、競泳の女子200メートル個人メドレーは高山紫妃(埼玉・武南1年)が優勝した。オリンピックで活躍のあの選手も登場…インハイ「水泳」写真特集>> 競泳女子200…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は17日、水泳が始まり、競泳の女子200メートル個人メドレーは高山紫妃(埼玉・武南1年)が優勝した。

オリンピックで活躍のあの選手も登場…インハイ「水泳」写真特集>>

 競泳女子200メートル個人メドレー決勝で、予選をトップ通過した武南の高山がスタート直後から飛び出した。隣のレーンにいたパリ五輪代表の成田実生(東京・淑徳巣鴨3年)に抜かれることなくゴール。1年生の攻めた泳ぎが、「(水泳人生で)初めて」という全国大会優勝につながった。

 得意の背泳ぎを含む前半から突っ込む作戦で、レースを引っ張った。苦手な平泳ぎで粘り、最後の自由形では息継ぎの時に追い上げてくる成田の姿が見えた。「やるしかない」。すべての力を振り絞ったラストスパートで逃げ切った。

 世界を舞台に活躍する成田は「憧れの存在」だ。パリ五輪の直後で本調子ではなかったとはいえ、高校日本一を決める大会で実力者に勝利したことに、「本当かなとびっくりした。めちゃくちゃうれしい」と声を弾ませた。

 もともと2分16秒30だった自己ベストを予選で1秒更新し、決勝は2分12秒14。1日で4秒以上タイムを縮めたのは、課題の平泳ぎを強化するなどしてきた努力の結果だ。「とても自信になるし、これからも成田さんを目指していきたい」。成田とは400メートル個人メドレーの予選で再び対戦する。恐れることなく、全力で挑むつもりだ。(崎田良介)