「全国高校野球選手権・3回戦、京都国際4-0西日本短大付」(17日、甲子園球場) 西日本短大付が完封負けで優勝した1992年以来、32年ぶりの8強進出を逃した。 OBの日本ハム・新庄監督が甲子園で見守る中、選手たちは懸命に戦った。二回に2…

 「全国高校野球選手権・3回戦、京都国際4-0西日本短大付」(17日、甲子園球場)

 西日本短大付が完封負けで優勝した1992年以来、32年ぶりの8強進出を逃した。

 OBの日本ハム・新庄監督が甲子園で見守る中、選手たちは懸命に戦った。二回に2点を先制されたが、京都国際に懸命にくらいついた。16安打を浴びながらも右翼手の好返球、三塁手の好プレーなど傷口を最小限にとどめてきた。

 だが打線が京都国際の好左腕・中崎の多彩な変化球に苦しめられた。2桁三振を喫し、六回には2死一、二塁の好機で西村監督が代打・佐藤をコール。強烈なフルスイングにスタンドはどよめいたが、最後は内角低めのスライダーで空振り三振に倒れた。

 新庄監督は七回裏攻撃終了時に甲子園を離れた。デーゲームが行われる京セラドームへ向かう際に「まだわからん、まだわからん」と右手でVサインを作って後輩達の逆転を信じた。

 それでも相手の壁は高く、反撃することができなかった西日本短大付。偉大な先輩に白星を届けることはできなかった。アルプススタンドへのあいさつを終えると、背番号1の村上は涙を流した。それでもあきらめなかった姿勢にスタンドからは惜しみない温かい拍手が降り注いだ。