プレミアリーグは、未だファンの間で運用への不満が大きいビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の運用に関する新たな試みを発表した。 プレミアリーグでは2019-20シーズンからVARを導入。しかし、他国のリーグ同様に運用における技術的な問…

プレミアリーグは、未だファンの間で運用への不満が大きいビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の運用に関する新たな試みを発表した。

プレミアリーグでは2019-20シーズンからVARを導入。しかし、他国のリーグ同様に運用における技術的な問題やヒューマンエラー、不透明性、判定を下すまでの時間の長さなどの諸々の問題もあり、関係者だけでなくファンの不興を勝ってきた。

さらに、昨シーズンは物議を醸す判定に加え、イングランドのプロ審判協会(PGMOL)が公に誤審を認めて謝罪するなど、いくつもの論争を巻き起こしてきた。そして、プレミアリーグの年次総会では不利益を被ってきたウォルバーハンプトンがVARを完全に廃止する動議を提出。最終的に他クラブによって却下されたものの、VARの存在意義が揺らぐ出来事のひとつとなった。

そんななか、2024-25シーズン開幕に向けては一部のリーグや国際大会ですでに導入されている半自動オフサイドの新規導入に加え、『プレミアリーグ・マッチセンター@PLMatchCentre』と呼ばれるX(旧ツイッター)の公式アカウントが開設されることになった。

プレミアリーグの発表によると、このソーシャルメディア・アカウントでは、「プレミアリーグのすべての試合の運営および審判に関する事項について、ほぼライブで解説と最新情報」を提供することになるという。

現在、主審とVAR担当のやり取りに関するライブVARオーディオの放送は許可されていないが、このアカウントを通じて試合中にVARハブからのほぼライブ情報をソーシャルメディアで中継することが可能に。

そして、ピッチ上の審判の決定とVARの関与、意思決定プロセスにおけるテクノロジーの役割などについて、事実に基づいた説明が投稿されるという。

ファン・サポーターとしてはVARの正確かつ適切な運用がなされることが一番だが、運用に関する透明性をアピールしようとする今回の新たな試みに概ね好意的な反応を示している。

プレミアリーグ・マッチセンターの概要!

This account is open for all supporters to follow with the aim of increasing transparency around VAR and officiating in the Premier League.

More information here: https://t.co/VnqOY2JaoN

— Premier League Match Centre (@PLMatchCentre) August 13, 2024