「パリ2024オリンピック(下記:パリオリンピック)」で、スポーツクライミング ボルダー&リード複合種目がフランスのル・ブルジェ・スポーツクライミング場にて、男子は日本時間の2024年8月5日〜9日、女子は6日〜10日にわたって開…

「パリ2024オリンピック(下記:パリオリンピック)」で、スポーツクライミング ボルダー&リード複合種目がフランスのル・ブルジェ・スポーツクライミング場にて、男子は日本時間の2024年8月5日〜9日、女子は6日〜10日にわたって開催された。

スポーツクライミングは、東京2020オリンピックでは各選手は「スピード」、「ボルダー」、「リード」といった3つのフォーマットを競い合い、各順位の成績に沿って最終順位が決められたが、今大会のパリオリンピックでは競技形式が変更され、ボルダー&リード複合種目とスピード種目の2種目に分けられ、別種目として争われた。

ボルダー&リード複合種目、男子決勝が8月9日に行われ、イギリスのトビー・ロバーツが優勝、日本の安楽宙斗は準優勝となった。翌日10日に行われた女子決勝ではスロベニアのヤンヤ・ガンブレットが優勝、日本の森秋彩は4位に終わった。

男子ボルダー&リード複合種目

8月5日、7日に行われた男子ボルダー&リード複合種目の準決勝では日本の安楽宙斗がボルダーとリードの総合1位で決勝に勝ち進んだ。楢崎智亜は準決勝時点で総合10位となり準決勝敗退となった。

9日に行われた決勝で日本の安楽宙斗はボルダーの決勝を69.3ポイントを獲得し首位でリードに挑んだ。しかし2種目のリードでは総合1位の得点を超える前に落下。安楽は総合で145.4ポイントを獲得し惜しくも銀メダルとなった。

ボルダー、リードともに世界ランキング1位の安楽は優勝に一歩届かず悔しさを見せたが、スポーツクライミングにおいてオリンピックで日本に初のメダルをもたらす快挙となった。

優勝に輝いたのは155.2ポイントを獲得したイギリスのトビー・ロバーツ、3位は139.6ポイントを獲得したオーストリアのヤコブ・シューベルトとなった。

女子ボルダー&リード複合種目

8月6日、8日に女子ボルダー&リード複合種目の準決勝が行われた。日本の森秋彩は150.1ポイントを獲得し決勝進出を決めた。東京オリンピック銀メダリストの野中生萌は決勝進出の8位以内に0.8ポイント届かず、惜しくも準決勝敗退に終わった。

10日に行われた決勝で、森秋彩はボルダーの第一課題のスタートに苦戦し、その課題を0ポイントで終えることとなってしまう。その後もボルダーでは調子を上げることができず、ボルダー終了時点で全体7位となった。

森が得意とする2種目のリードでは96.1ポイントという高得点でリードを一位で終えたが、ボルダーでの点差が響き、惜しくもメダルに届かず総合4位に終わった。

東京オリンピック、スポーツクライミング初代王者のヤンヤ・ガンブレットが決勝で168.5ポイントを獲得し、自国スロベニアに2連続でオリンピック金メダルをもたらした。

2位は156.0ポイントを獲得したアメリカのブルック・ラバトウ、3位は147.4ポイントを獲得したオーストリアのジェシカ・ピルツとなった。

最後に

今大会のパリオリンピックではスポーツクライミングの競技形式が変更されたことでボルダー&リード複合種目とスピード種目の2種目に分けられ、それによって出場選手は種目ごとに照準を当てて対策をしてきた。

ボルダー&リード複合種目で安楽宙斗が準優勝となり、スポーツクライミングの男子ではオリンピック初のメダル獲得となった。女子の森秋彩は4位となり、東京オリンピック、スポーツクライミングの野中生萌の銀メダルに続き男女共に日本人の活躍が見られた。

今大会で金メダルを目指していた17歳の安楽宙斗、20歳の森秋彩にとっては今回悔しい結果となったようだが、若い世代である彼らはもちろん他の日本人の今後の活躍にも期待したい。スポーツクライミングにおいて日本人初のオリンピック金メダルが見られる日も遠くないかもしれない。

大会結果

<男子>
優勝:トビー・ロバーツ(イギリス)155.2ポイント
準優勝:安楽宙斗(日本)145.4ポイント
3位:ヤコブ・シューベルト(オーストリア)139.6ポイント

<女子>
優勝:ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)168.5ポイント
準優勝:ブルック・ラバトウ(アメリカ)156.0ポイント
3位:ジェシカ・ピルツ(オーストリア)147.4ポイント

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