パリ五輪の閉幕式を露メディアが酷評した(C)Getty Images パリ五輪は現地時間8月11日(日本時間12日)に閉会式が行われ、さまざまなパフォーマンスやアーティストによる演出で華々しくフィナーレを迎えた。 【画像】ドラマ相…

パリ五輪の閉幕式を露メディアが酷評した(C)Getty Images

 パリ五輪は現地時間8月11日(日本時間12日)に閉会式が行われ、さまざまなパフォーマンスやアーティストによる演出で華々しくフィナーレを迎えた。

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 しかし、今回の演出に批判的な目も向けていたのが、ロシアのスポーツメディア『SPORT24』で、「フランス人は五輪の閉幕で恥をかいた。これは完全な失敗だ」と酷評している。

 同メディアは「ゲーム自体のクオリティは高かった。組織のレベルも高かった。ファン、ジャーナリストの観点からは、文字通り文句の付けようがない」としながらも、閉会式は「すぐに何かがおかしくなった。スタッド・ド・フランスでのセレモニー開始直後から、スコアボードはしばらくの間、消灯した」とし、「国旗のセレモニーと選手の入場には、永遠のように思われた時間がかかった」と揶揄した。

 さらに、「選手や彼らを先導するするスチュワードも、誰がどこに行けばよいのかよく理解していなかった。あるとき、選手たちがステージに上がろうとした」とし、その際「ステージから降りてください」というアナウンスが流されるなど、「公式プレスリリースからの手がかりがなければ、ステージで何が起こっているのかを理解することは不可能だった」と指摘した。

 また、米国の俳優トム・クルーズがスタジアム上空から登場する演出については「彼は旗を受け取って早々とバイクで立ち去った。選手たちのパレードも同じくらい早くすれば良かったのに」と皮肉った。

 そして、「時計を見ると、もう真夜中。式典の終了はちょうど12時の予定だ。有名なアーティストはどこにいる?」とし、次回の五輪開催地である米国のロサンゼルスへと引き継ぐ演出で、ロックバンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、歌手のビリー・アイリッシュ、ラップ歌手のスヌープ・ドッグが国際映像で登場したが、「3人全員がスクリーンに登場し、それぞれ1曲ずつ歌った。それだけだ」と紹介した。

 同メディアは「そんな様子を見て、まず選手、そして観客が突然スタジアムから退場を始めた」とし、競泳4冠のフランスの英雄であるレオン・マルシャンが聖火をスタジアムに運んできたときは、「スタンドはすでに3分の1が空になっていた」と伝えている。

 今回のパリ五輪は不参加となったロシアのメディアだけに、冷ややかな目で閉会式の演出を見ていたようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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