愛知・享栄戦の9回、高校通算100本塁打を放つ早実の清宮幸太郎内野手=4日、愛知県の小牧市民球場【写真提供:共同通信社】

 

3清宮 幸太郎(早稲田実業3年・内野手)
きよみや・こうたろう 184センチ101キロ 右投左打

世代No.1スラッガー、再び世界を驚かせる戦いへ

高校入学時から野球ファンのみならず、国民的注目を浴び続けてきた早稲田実業の大型スラッガー。高校通算本塁打109本という前人未到の大記録を打ち立てたのは。特大弾を次々と生み出す類まれなるパワーに、卓越したバットコントロールあってこそである。

そしてラグビーの名門・早稲田大学、サントリーや、ラグビー高校日本代表などでいずれも主将を務めた清宮 克幸氏(ラグビートップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロ監督)を父に持つ天性のリーダーシップ力も特徴。今回、侍ジャパンU-18代表でもチームと同じく主将を務める。

そんな清宮だが、世界一への挑戦は3度目。これが小学生の頃にはラグビー、相撲などと野球を両立。後に東京北砂リトルリーグで硬式野球に専念し、中学1年時にはリトルリーグ世界選手権に出場。剛速球と長打力を武器にチームを優勝に導き、「和製ベーブ・ルース」と称された。

その後、調布リトルシニアを経て、鳴り物入りで早稲田実業に入学したあともその名に違わぬ活躍を見せ、1年夏から「3番・一塁手」として、チームの甲子園出場に大きく貢献すると、甲子園でも19打数9安打2本塁打・打点8をマークして4強入りに導く活躍。大会後には侍ジャパンU-18代表に1年生で唯一選出され、「日本の4番」を張っている。

最上級生となると、主将としてもチームをまとめ昨秋は都大会優勝、明治神宮大会準優勝。自身も公式戦34打数14安打5本塁打14打点と名実ともに早稲田実業をけん引した。

高校ラストイヤーとして注目された3年時は、センバツ1勝。日大三との壮絶な打撃戦を制し春季都大会優勝こそしたが、第1シードとして臨んだ今夏の西東京大会では打率.500、4本塁打を放ちながら、東海大菅生との決勝戦に敗れ夏の甲子園はならず。チームの勝利を何よりも優先する清宮にとって、この結果は悔いが残るものであろう。

常に話題の中心にいた清宮にとって、これが高校野球生活最後の大会。最後に最高の結果を仲間たちと分かち合うため、平成の怪物スラッガーは「侍ジャパンU-18代表主将」の肩書を胸に刻みながら世界一獲得への左打席に立ち続ける。