パリ五輪第16日の8月10日、日本勢は金メダル2個、銀メダル4個を獲得した。日本の今大会の金メダルは計18個となり、2004年アテネ五輪の16個を上回り、海外で開かれる五輪では過去最多となった。メダル総数は43個となり、2016年リオデジ…

 パリ五輪第16日の8月10日、日本勢は金メダル2個、銀メダル4個を獲得した。日本の今大会の金メダルは計18個となり、2004年アテネ五輪の16個を上回り、海外で開かれる五輪では過去最多となった。メダル総数は43個となり、2016年リオデジャネイロ五輪の41個を上回り、こちらも海外開催大会での最多記録を更新した。

 陸上女子やり投げ決勝で、2023年世界選手権チャンピオンの北口榛花が65メートル80を投げ、金メダルを獲得した。投てき種目での日本女子の五輪メダルは初めて。上田百寧は61メートル64で10位だった。

 レスリングは女子62キロ級の決勝で、元木咲良がイリーナ・コリアデンコ(ウクライナ)を破って金メダル。男子フリースタイル74キロ級の高谷大地は銀メダルに輝いた。

 男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎、女子76キロ級の鏡優翔(かがみ・ゆうか)は11日に行われる決勝まで勝ち上がり、ともに銀メダル以上を確定させた。

 飛び込みの男子高飛び込みで17歳の玉井陸斗が銀メダルを獲得した。飛び込みの日本勢としては1920年アントワープ五輪に内田正練が出場して以来、初めて五輪表彰台に上がった。100年以上にわたる日本飛び込み界の悲願を果たした。

 近代5種は男子決勝があり、佐藤大宗が銀メダルを獲得した。1912年ストックホルム大会で五輪種目となったこの競技で、日本勢のメダル獲得は初めて。佐藤は9日の準決勝で36人中2位の好成績を残していた。「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれる近代5種は、馬術、フェンシング、水泳、レーザーラン(射撃とラン)で競う。今大会を最後に馬術が外れ、2028年ロサンゼルス大会では障害物レースが加わる。

 卓球女子団体は決勝があり、日本(張本美和、平野美宇、早田ひな)は五輪5連覇を狙った中国に0-3で敗れ、銀メダルだった。前回の東京五輪に続き、決勝で中国に敗れたものの、4大会連続のメダル獲得となった。

 今大会から採用されたブレイキンは男子の競技が行われ、優勝候補だった22歳のSHIGEKIX(半井重幸)は準決勝でフィリップ・キム(カナダ)に敗れた。3位決定戦でも米国選手に敗れて4位となり、メダルはならなかった。

 スポーツクライミングの女子複合決勝で、森秋彩は前半のボルダーで7位だった森は、得意の後半のリードでトップの96.1点を獲得。総合135.1点で4位入賞を果たした。

 ゴルフ女子は最終第4ラウンドがあり、山下美夢有が通算6アンダーの282で4位入賞。笹生優花は54位だった。

 陸上の男子走り高跳び決勝で、赤松諒一は自己ベストを上回る2メートル31を跳んで5位入賞を果たした。日本勢のこの種目での入賞は1936年ベルリン大会以来、88年ぶり。男子マラソンでは赤崎暁が2時間7分32秒で6位入賞。メダル圏内の3位との差は32秒差だった。日本勢の入賞は前回東京五輪の大迫傑の6位に続き2大会連続。大迫はパリでは13位、小山直城は23位だった。

 1600メートルリレーの決勝に挑んだ日本(中島佑気ジョセフ、川端魁人、佐藤風雅、佐藤拳太郎)は2分58秒33のアジア新記録をマークし、6位入賞を果たした。