「パリ2024オリンピック(下記:パリオリンピック)」で、スポーツクライミング スピード種目がフランスのル・ブルジェ・スポーツクライミング場にて、日本時間の2024年8月5日〜2024年8月8日にわたって開催された。スポーツクライミングは、…

「パリ2024オリンピック(下記:パリオリンピック)」で、スポーツクライミング スピード種目がフランスのル・ブルジェ・スポーツクライミング場にて、日本時間の2024年8月5日〜2024年8月8日にわたって開催された。

スポーツクライミングは、東京2020オリンピックでは各選手は「スピード」、「ボルダリング」、「リード」といった3つのフォーマットを競い合い、各順位の成績に沿って最終順位が決められたが、今大会のパリオリンピックでは競技形式が変更され、スピード種目とボルダー&リード複合種目の2種目に分けられ、別種目として争われた。

女子スピード種目決勝が8月7日、男子スピード種目決勝が8月8日に行われ、女子スピード種目はポーランドのアレクサンドラ・ミロスワフ、男子スピード種目はインドネシアのレオナルド・ベトリックが優勝を果たした。

女子スピード種目

8月5日の女子スピード種目予選にて、ポーランドのアレクサンドラ・ミロスワフは1本目で6.21、2本目で6.06というタイムで自身の世界記録を1日で2度塗り替える快挙を成し遂げた。

その後もミロスワフは予選から決勝トーナメントまで好調なタイムで勝ち進み、決勝戦で中国のデン・ルイウンと対決。ルイウンは6.18、ミロスワフは6.10というタイムを叩き出し、どちらも昨年までの世界記録を上回る非常にハイレベルで白熱した決勝戦となった。

3位にはオリンピック予選シリーズ ブダペスト大会(下記:OQSブタペスト大会)で優勝したアレクサンドラ・カルッカが入賞した。

男子スピード種目

8月6日に行われた男子スピード種目の予選ではアメリカのサム・ワトソンが4.75というタイムを記録し、前日に記録した女子のミロスワフに続き、世界記録を更新した。

予選では世界記録の更新が次々と見られたこともあり、さらなる好記録の期待が高まる中行われた決勝トーナメントでは、インドネシアのレオナルド・ベトリックが準々決勝、準決勝と4秒台のタイムを記録し、安定した強さで勝ち進んだ。

決勝戦でベトリックはOQSブタペスト大会で優勝した中国のウー・ペンと対決。ベトリックが4.75、ペンが4.77という0.02秒差という非常に僅差の戦いとなり、ベトリックが金メダルを獲得した。

アメリカのサム・ワトソンは3位決定戦で予選で更新した自身の世界記録を0.01秒上回る4.74という記録を叩き出し、さらに世界記録を更新した。

最後に

スポーツクライミング スピード種目において前回の東京オリンピックからオリンピック記録も大幅に更新されることとなった。女子ではミロスワフの6.84から同じくミロスワフの世界記録6.06に、男子ではバサ・マウェムの5.45からサムの世界記録4.74に更新された。

決勝トーナメントでは男女共に非常にハイレベルで僅差の争い、そして4度もの世界記録の更新が見られたパリオリンピック。記録更新の著しいスポーツクライミング スピード種目の今後の世界記録更新、さらなる競技レベルの発展に期待が集まる。

また、今大会は残念ながらオリンピックへの出場を果たすことができなかったが、今後のスピード種目での日本人の活躍にも期待したい。

大会結果

<女子>
優勝:アレクサンドラ・ミロスワフ (ポーランド) 
準優勝:デン・ルイウン (中国) 
3位:アレクサンドラ・カルッカ (ポーランド)

<男子>
優勝:レオナルド・ベトリック(インドネシア) 
準優勝:ウー・ペン(中国) 
3位:サム・ワトソン (アメリカ) 

The post 世界新記録が続々誕生!? パリ2024オリンピック競技大会 スポーツクライミング スピード種目 first appeared on FINEPLAY.