パリ・オリンピック(五輪)第16日は10日、陸上男子マラソンがあり、タミラト・トラ(エチオピア)が2時間6分26秒の五輪新記録で初の金メダルを獲得した。日本勢最高は6位入賞した赤崎暁(26)=九電工=で2時間7分32秒。メダル圏内の3位と…

 パリ・オリンピック(五輪)第16日は10日、陸上男子マラソンがあり、タミラト・トラ(エチオピア)が2時間6分26秒の五輪新記録で初の金メダルを獲得した。日本勢最高は6位入賞した赤崎暁(26)=九電工=で2時間7分32秒。メダル圏内の3位との差は32秒差だった。

 波乱含みのレースだった。18キロ付近で史上初の五輪3連覇をめざすエリウド・キプチョゲ(ケニア)が左脇腹をおさえるしぐさを見せ、先頭集団から早々と脱落した。

 25キロ地点で赤崎が集団を引っ張る形となったが、28キロ付近で抜け出したのが2022年世界選手権優勝のトラ。30キロを1時間31分12秒で通過した。この時点で、赤崎はトップと19秒差の5位につけていた。

 35キロ地点で、トラが2位に18秒差でトップを維持。そのままトラが逃げ切り、初制覇した。

 赤崎は終盤に順位を落としたが6位で終え、日本勢2大会連続となる入賞を果たした。

 今大会のコースは「史上最難関」と言われていた。起伏が激しく、最大高低差は156メートル。パリ市庁舎前をスタートし、ルーブル美術館やコンコルド広場、エッフェル塔などパリ名所をめぐり、アンバリッド(廃兵院)前にフィニッシュした。(記録は速報値)