きょう8月9日はキングカメハメハの命日である。この世を去ってからちょうど5年、このタイミングに「大王」と呼ばれた名馬の血を引く後継種牡馬を紹介したい。  既に多くのトップサイアーを輩出しているキングカメハメハだが、中でもエース格はロード…

 きょう8月9日はキングカメハメハの命日である。この世を去ってからちょうど5年、このタイミングに「大王」と呼ばれた名馬の血を引く後継種牡馬を紹介したい。

 既に多くのトップサイアーを輩出しているキングカメハメハだが、中でもエース格はロードカナロアだろう。代表産駒はGIを9勝した歴史的名牝アーモンドアイだが、他にもサートゥルナーリアやダノンスマッシュ、ベラジオオペラやステルヴィオなど、JRAのGI勝ち馬を8頭も輩出。自身は芝のマイル以下を主戦場としたが、繁殖牝馬によって中距離をこなす馬も多く出している。

 ロードカナロアに続くのは日本ダービー馬のドゥラメンテだ。牝馬3冠を制したリバティアイランド、阪神で無敵を誇ったタイトルホルダー、2冠牝馬のスターズオンアースなど、続々と大物が登場。それだけに僅か5世代を残したのみで早世したことが惜しまれる。同じく中長距離向きの種牡馬では、ルーラーシップの安定感が光る。サイアーランキングは18年から目下6年連続で10位以内だ。

 一方、リオンディーズは天皇賞(春)を制したテーオーロイヤルから、ダート短距離で活躍しているサンライズホークまで、様々なタイプの産駒を出しているのが特徴。そして現3歳がファーストクロップとなるレイデオロは「牡馬優勢」「中長距離向き」と傾向がハッキリ。やや評価が落ちているだけに、早くJRA重賞勝ち馬が出てきてほしいところだ。

 最後にもう1頭、忘れてはいけないのがホッコータルマエだ。JRA重賞こそ未勝利だが、レディバグ、ブリッツファング、ゴライコウと交流重賞勝ち馬が3頭。地方でもヒーローコールやウルトラノホシなどの活躍馬が出ているので、馬産地では根強い人気がある。近い将来、ダートのGIやJpnIを勝つような大物が出てきても不思議ない。