レスリング女子50キロ級の須崎優衣は7日(日本時間8日)、3位決定戦でオクサナ・リバチ(ウクライナ)を10-0のテクニカルスペリオリティで下し、銅メダルを獲得。連覇は叶わなかったが、2大会連続となるメダルをつかんだ。 ◆【今夜の注目競技】注…

レスリング女子50キロ級の須崎優衣は7日(日本時間8日)、3位決定戦でオクサナ・リバチ(ウクライナ)を10-0のテクニカルスペリオリティで下し、銅メダルを獲得。連覇は叶わなかったが、2大会連続となるメダルをつかんだ。

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■3位決定戦で10-0と本領発揮

3位決定戦は序盤から圧倒。須崎は得意のタックルを積極的に仕掛け、開始わずか30秒で2ポイントを奪取。その後もポイントを重ねると、第2ピリオド開始17秒で10-0とし、テクニカルスペリオリティで勝利した。

対海外勢94連勝という実績を引っ下げてパリに乗り込んだ「絶対女王」だったが、前日6日にまさかの1回戦負け。連覇の夢が消え、敗者復活戦に回った。その後、1回戦の相手が決勝を前に計量失敗で失格となったため、3位決定戦に進んだ。

3位決定戦で本領発揮し、力の差を見せつけた須崎。試合後のインタビューで、気持ちの切り替えについて問われると「昨日初戦で敗退してから本当に苦しい2日間でしたが、周りの方々が背中を押してくれて、立ち直らせてくれたので、支えてくれた人たちに心から感謝したい」と話した。

■周囲に感謝「負けても信じてくれた」

会場では須崎に対して、日本のファンはもちろん、海外のファンからも多くの声援が飛んだ。「五輪チャンピオンの須崎優衣でなければ、もう価値がないんじゃないかって思っていましたが、負けたにもかかわらず、こうして私に声援を送ってくれて、負けたのに信じてくれた。励ましてくれた方々に感謝したいです」とコメント。そして「そういった方々に五輪チャンピオンになる姿をもう一度見てもらうために、これからの4年頑張りたいと思います」と、次回ロサンゼルス五輪へ向けて力を込めた。

東京五輪を終え、このパリ五輪まで順風満帆に来たかのように映る3年間だったが、本人はこれを否定。「ケガがあったり、いろいろ苦しいことを乗り越えての3年間でした。想像以上に苦しい3年間でした」と振り返った。まさかの敗戦から立ち直り、つかんだ価値あるメダルとなった。

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