ホッケー界の名手だったクレイグ。それだけに逮捕劇の余波は広まっている。(C)Getty Images 前代未聞の事件が波紋を広げている。 現地時間8月7日、パリ五輪に出場していた豪州ホッケー男子代表のトム・クレイグが、6日未明にパリ市内でコ…
ホッケー界の名手だったクレイグ。それだけに逮捕劇の余波は広まっている。(C)Getty Images
前代未聞の事件が波紋を広げている。
現地時間8月7日、パリ五輪に出場していた豪州ホッケー男子代表のトム・クレイグが、6日未明にパリ市内でコカインを購入しようとして逮捕。現地当局に身柄を拘束される騒動に至っていたことが判明した。
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まさにスキャンダルだ。豪日刊紙『Sidney Morning Herald』などによれば、今月4日に行われたオランダ代表との準々決勝でチームが敗れた2日後、チーム全体での夕食後にチームメイト数名とともに外出。路上で取引を行っている所で逮捕されたという。
現地当局の発表によれば、「コカインの取引を目撃した警察官は、2006年12月生まれの売り手と、1995年9月のオーストラリア生まれで、オーストラリアのフィールドホッケーチームのメンバーと言われている買い手を逮捕した」と公表。売人からコカイン1グラムを購入していたクレイグは逃亡を図ろうと試みたが途中で観念。18時間近くの拘留後に釈放された。
所持していた違法薬物が5グラム以下だったために、罰金150ユーロを支払い、厳重注意の末に釈放されたクレイグ。現地時間8月7日には、海外複数メディアの取材に応じ、「まず、この24時間で起きたことについて謝罪したい」とコメント。「自分はひどい間違いを犯した。自分の行動に全責任を負います」とし、自らの行動を猛省した。
目が充血し、ひどく疲れ切った表情で謝罪文を読み上げるクレイグは、「今回の行動はすべて私自身の判断によるもので、家族やチームメイト、友人、ホッケー、そしてオーストラリア・オリンピック委員会の価値観を反映するものではないです。皆さんに恥をかかせてしまいました。本当に申し訳ありませんでした」と続けた。
今回の騒動により選手村から強制退去を命じられ、同国選手団からも除外されたというクレイグ。これまでオーストラリア代表として100試合以上に出場しているレジェンドの蛮行は、ホッケー界に大きな衝撃を与えている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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