◇パリ五輪 女子 初日(7日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇6374yd(パー72)地元フランスのセリーヌ・ブティエが大声援を背にロケットスタートを決めた。水をまかれたグリーンが軟らかくなったとはいえ、平均スコア「74.14」だった…

ブティエが「65」のロケットスタート

◇パリ五輪 女子 初日(7日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇6374yd(パー72)

地元フランスのセリーヌ・ブティエが大声援を背にロケットスタートを決めた。水をまかれたグリーンが軟らかくなったとはいえ、平均スコア「74.14」だったコースで7アンダー「64」。2位のアシュリー・ブハイ(南アフリカ)に3打差をつけて、「大満足」と笑顔を見せた。

開催国フランスの期待を背負う

2オンに成功した3番(パー5)を獲ると、5番は7mを流し込むバーディ。6番も6mを決めて2連続とした。10番から再びの2連続の直後、12番で唯一のボギーをたたいても勢いは途切れない。「きょうはパッティングがしっかりしていた。少しアグレッシブにスピードを出そうとしてうまく行った」。2連続バーディを獲って迎えた16番(パー3)は「間違いなくボーナスだった」という奥からのチップインで華麗なラッシュを締めくくり、「セリーヌ」コールに酔いしれた。

ショットをまとめ、好調だったパターでスコアを伸ばした

前週の男子最終日で4位に食い込んで大いに盛り上げたビクトル・ペレス(フランス)の活躍、それを強烈に後押しするギャラリーの大合唱に胸が熱くなった。

2万人近かったとされるこの日のギャラリーも、フランス勢の応援が圧倒的。「あれだけ集まってくれるのだから、決して失望させたくはない。ホームで悪いプレーをしたいとも思わない。いいスタートを切れるのはいつだってうれしいけど、まだ先は長い。次のラウンドに集中しなきゃ」。昨年フランス開催の「アムンディ エビアン選手権」でメジャー初制覇。今度は地元開催のオリンピックを盛り上げたいという使命感もプレーを研ぎ澄ませている。

昨年エビアンに続いてフランスを沸かせたい

ル・ゴルフ・ナショナルでのプレー経験は女子のフィールドで誰より豊富かもしれない。例年夏にこのコースで開催されるジュニア選手権に出場経験があり、ナショナルチームのトレーニングキャンプも当地で行っていた。

「ちょっとしたアドバンテージだと思う。そんなに大きくはないけど…」と笑いつつ、「とても分かりやすいコースだと思うし、1回か2回プレーすれば、コースの要領もつかめる。自分のラウンドは間違いなくいい感じ。あと3日間もこの調子で行きたいね」。言葉の端々に自信もにじんだ。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)