イタリアに敗れたが最後まで日本は力の限り戦った(C)Getty Images あと一歩だった。男子バレー日本代表は世界2…

イタリアに敗れたが最後まで日本は力の限り戦った(C)Getty Images
あと一歩だった。男子バレー日本代表は世界2位のイタリアを追い詰めたが、48年ぶりのベスト4には届かなかった。
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第1セット序盤からイタリアと互角に戦った。日本は6連続得点で20点目を入れると、関田誠大が上げたボールを次々と得点につなげ、25-20でこのセットを先取した。
第2セットは中盤にイタリアの反撃に合うが、石川祐希がこの試合2本目のサービスエースで17-17と同点とすると、20点台に突入。山本のスーパーレシーブから石川が決めてセットポイントを取った。最後も石川が決めて25-23で連取。あと1セットを取ればというところまでやってきた。
しかし、第3セットは徐々にイタリアもリズムを取り戻し、このセットを奪われると、続く第4セットも連取された。フルセットに突入し、日本は果敢に攻めるも、イタリアが食らいつく。西田有志のスパイクやミドルブロッカーの小野寺太志にもスパイクが決まり、先に10点目を入れた。しかし、終盤は大接戦。15-14で一時はあと1点を取れば勝利だったが、イタリアにここから3連続得点を許してしまい、セットカウント2-3で敗れてしまった。
試合後、石川は「メダルを取るとずっと言い続けてきて、この結果なので、しっかりと強く受け止めなければいけない。みんなと作ってきた集大成がこういう結果に終わってしまった。キャプテンとして力不足だった。ひとりのエースとしても力不足だったと感じています。最高のチームだったと思う。みんなベストプレーを出してくれた。僕が最後1点を取って結果を出すことができなかった。みんなに感謝の気持ちと、ついてきてくれてありがとうという気持ちです」と、最後までキャプテンとして、エースとして責任を負った。
パリ五輪は、胃がんのため31歳で亡くなった日本代表のセッター・藤井直伸さんの分もチーム全員で戦った。ベンチにはその藤井さんの写真が飾られていた。藤井さんは東京五輪に出場し、パリ五輪を目指していたが昨年3月にこの世を去った。
この日勝利を届けることはできず、52年ぶりの金メダルの夢は破れたが、藤井さんは天国で仲間の激闘を称えているに違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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