11日に新潟競馬場で行われる第59回関屋記念(GIII、芝1600m)の過去10年のデータを紹介する。 東京新聞杯1着のサクラトゥジュール、米子S1着のトゥードジボン、同レース2着のディオや、3歳勢からはNHKマイルC7着のディスペランツァ…

11日に新潟競馬場で行われる第59回関屋記念(GIII、芝1600m)の過去10年のデータを紹介する。

東京新聞杯1着のサクラトゥジュール、米子S1着のトゥードジボン、同レース2着のディオや、3歳勢からはNHKマイルC7着のディスペランツァとパラダイスS4着のロジリオンなどが出走予定。

ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

◆【関屋記念2024予想/血統展望】「これでもか」と言うほど揃った好走パターン 推し条件満載で“狙うしかない”

■最多勝利数の中京記念組が今年は不在

3歳馬と古馬の初顔合わせ、また上がり馬の台頭が目立つ夏競馬らしく、前走別に見ると8レースから勝ち馬が出ており多岐に渡っている。そのなかでも唯一複数回の勝ち馬を輩出しており、10年中9年連対馬が出ている中京記念組だが今年は該当馬なし。中京記念以外からの好走ローテを分析していく。

中京記念【3.6.2.32】 エプソムC【1.0.2.11】 NHKマイルC【1.0.2.4】 米子S【1.0.1.8】 京王杯スプリングC【1.0.0.5】 多摩川S【1.0.0.2】 マイルCS【1.0.0.0】 七夕賞【1.0.0.2】 安田記念【0.2.1.7】 メイS【0.1.0.1】 鳴尾記念【0.1.0.0】 ヴィクトリアマイル【0.0.1.8】 豊明S【0.0.1.0】

まずは今回の登録馬の中で最多5頭の前走米子S組。同レース連対からの参戦馬に限ると【1.0.1.1】とサンプルは少ないものの馬券内率は66.7%を誇る。今年は1着トゥードジボンと2着ディオがどちらも出走予定。サマーマイルシリーズを占う意味でも押さえておきたい2頭だ。

3歳勢はディスペランツァとロジリオンが参戦予定。過去10年で3歳馬は【1.0.2.5】、馬券内に入った馬はすべて前走NHKマイルC組と偏りが見られる。NHKマイルC7着から参戦のディスペランツァはひとまず安心といったところか。

一方で、ロジリオンに該当する前走パラダイスS組は【0.0.0.7】と全滅。上位人気も考えられる2頭だが、前走ローテからではくっきりと明暗が分かれた形となった。

■チョイ負けからの逆転が多い

メインローテだった中京記念組からの参戦がない今年は一つの視点として前走着順に注目したい。

前走3着内からの参戦は【2.3.4.40】(うち中京記念組が2着2回)馬券内率18.4%と全幅の信頼を置きづらい数字に対し、前走4着馬が【1.2.1.10】の馬券内率28.6%、前走5着馬が【3.2.1.8】で馬券内率42.9%と信頼度は上昇。前走6~9着馬においても【3.1.4.30】馬券内率21.1%、4~9着でまとめても馬券内率27.3%と前走好走馬を上回る結果となった。

なお、10着以下となると前走【1.2.0.42】馬券内率6.7%。好走例もなくはないが一気に萎むため、前走4~9着のチョイ負け組から狙ってみるのもアリだろう。

チョイ負け組を分類すると、前走重賞組が【7.4.6.34】馬券内率33.3%に対し、リステッド含む前走オープン組は【0.1.0.13】馬券内率7.1%。後者に該当するロジリオン、メイショウシンタケ、ラインベックなどには不吉なデータが浮上。

逆に好走パターンに当てはまる重賞チョイ負け組は、今回の登録馬ではディスペランツァのみ。ふたたび好走を後押しするデータとなった。

◆【関屋記念2024予想/危険な人気馬】マイル重賞ウイナーを消し 未知のコース、斤量差、そして“若さ”を考えれば「過大評価」

◆【関屋記念2024予想/血統展望】「これでもか」と言うほど揃った好走パターン 推し条件満載で“狙うしかない”

◆【関屋記念2024予想】サマーマイルシリーズ3戦目は新潟伝統の重賞 出走予定・枠順、予想オッズ、過去10年データ・傾向

(SPREAD編集部)