◇パリ五輪 男子 3日目(3日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71)3日目を終えてトップ10にいる12選手のうち、世界ランキングのトップ50から外れているのは3人しかない。通算11アンダー4位のニコライ・ホイゴー(…

ニコライ・ホイゴーは双子の兄に続くオリンピック出場

◇パリ五輪 男子 3日目(3日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71)

3日目を終えてトップ10にいる12選手のうち、世界ランキングのトップ50から外れているのは3人しかない。通算11アンダー4位のニコライ・ホイゴー(デンマーク、53位)、10アンダー6位のトーマス・デトリー(ベルギー、57位)、9アンダー10位のホアキン・ニーマン(チリ、114位)だ。

2アンダー30位から出たホイゴーは「62」で急浮上。東京五輪の最終日に銀メダルを獲得したロリー・サバティーニ(スロバキア)の「61」に次ぐ、オリンピック史上2番目のスコアだった。難関の最終18番を獲れば、コースレコード更新のチャンスもあった。5m弱を惜しくも決められなかったが、「そのこと(記録)は頭にあったし、パットもイメージ通りに打てたと思った。フィニッシュには満足しているよ」とうなずいた。

昨季DPワールドツアー(欧州ツアー)で年間ポイントレース2位と躍進し、今季からPGAツアーに挑戦している23歳。3年前のオリンピックに出場していた双子の兄・ラスムスが同年の欧州ツアー「オメガ ヨーロピアンマスターズ」で優勝すると、翌週「イタリアオープン」ではニコライが優勝。ツアー史上初となる兄弟での2週連続Vを成し遂げた。

オリンピック史上2番目の「62」で急浮上

このル・ゴルフ・ナショナルで行われた22年「カズーオープンdeフランス」では、ラスムスが初日からトップを走りながら2位惜敗。「僕も出場していた。彼がこのコースでどうプレーし、どう対処していたか、全て見ていた。似たようなプレーができているよ」と笑う。同じく当地で開催された18年「ライダーカップ」で欧州選抜を勝利に導いたキャプテン、トーマス・ビヨーン(デンマーク)が今回の代表チームに帯同していることも大きいと感謝する。

松山英樹ロリー・マキロイ(アイルランド)とともに最終組のひとつ前を回る最終日。「我慢強くプレーして、攻める時は攻める。規律正しく戦って、全てが完ぺきに終わることを願っている」と冷静に話した。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)