混合リレーで結果を残せず、呆然とするシュミット。(C)Getty Images よもやの惨敗――。その舞台裏では内紛が起きていた。 現地時間8月2日、パリ五輪の陸上混合4×400メートルリレー予選が開催され、決勝進出の期待を集めていたドイツ…
混合リレーで結果を残せず、呆然とするシュミット。(C)Getty Images
よもやの惨敗――。その舞台裏では内紛が起きていた。
現地時間8月2日、パリ五輪の陸上混合4×400メートルリレー予選が開催され、決勝進出の期待を集めていたドイツ代表は予選2組で7着フィニッシュ。決勝進出を逃した。
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ショッキングな結果を受け、独紙『Bild』は「“シュミット隊”にトラブルが発生した。トップから5.02秒も遅れたレースの直後、チームメイトたちが不満をぶちまけたのだ」とリポート。人気選手であるアリカ・シュミットを含めたリレーチームに不和が生じていたという衝撃のニュースをすっぱ抜いた。
発端となったのは、第1走者となったジャンパウル・ブレダウが放ったレース後のコメントだった。結果を不服とする男子のエースは「全員が納得したわけではない決定もあった。それが影響した中で僕らはトラックに立った。他の人は違う見方をしているかもしれないが、僕自身はそう思っている」と吐露。自身の恋人で、記録上では400メートルにおいて現代表の女子で2番目に速いタイムをマークしていたルナ・ブルマーンの選外を惜しんだのである。
問題発言で渦中の身となったのはシュミットである。「世界一セクシーなアスリート」の異名で世界的な注目を集めていた彼女だが、現女子代表での400メートルの持ちタイムは3番目(52.18秒)。ブルマーンよりも0.46も遅い。その確固たる“結果”もあり、ブレダウは、暗に代表内で“エコ贔屓”があったと指摘したのである。
まだ男女それぞれのリレー競技は残されている。その中で生じた予期せぬ事態には母国メディアも危機感を煽る。ミュンヘンに拠点を置く日刊紙『TZ』は「明らかに状況は良くない」と指摘。ブレダウとブルマーンが、今回のリレー代表から除外される可能性を示唆した上で「選手たちの発言や、彼らに対する国民の不満がチームに何らかの影響を与えるかもしれない。大きな処分に対する議論は始まっている」と断じた。
もっとも、シュミットの選出は和を重んじてのところが大きかったとも伝えられている。『Bild』は「出場メンバーはパリに出発する前に行なわれた合宿で決定済みだった」と指摘。「彼女の存在がなければ、今回のリレー出場権も得られなかった」と論じている。
パリ五輪での飛躍が注目されていたシュミット。彼女に責任の矛先が向けられた今回の騒動によって、ドイツ陸上界は風雲急を告げている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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