ドイツ代表として混合リレーに参加したシュミット。しかし、彼女の選出は物議を醸した。(C)Getty Images 国内でも波紋を呼ぶ失態だった。パリ五輪は現地時間8月1日から人気種目である陸上競技がスタート。2日に行われた混合4×400メー…

ドイツ代表として混合リレーに参加したシュミット。しかし、彼女の選出は物議を醸した。(C)Getty Images

 国内でも波紋を呼ぶ失態だった。パリ五輪は現地時間8月1日から人気種目である陸上競技がスタート。2日に行われた混合4×400メートルリレーの予選ではドイツ代表が組7着に終わり、決勝行きの切符獲得のチャンスを逸した。

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 実力者が揃い、期待は大きかったドイツ。このレースにはジャンパウル・ブレダウ、マヌエル・ザンダースの男子選手を1、3走に、アリカ・シュミット、アイレーン・デメスの女子選手を2、4走に配置した構成で挑んだが、あえなく敗退。メダル争いはあろか決勝進出にも手が届かなかった結果には国内のショックも大きかった。

 レース後、国内メディアでは「世界一セクシーなアスリート」の異名を取るシュミットも参加が物議を醸した。ドイツの大衆紙『Bild』は「全員が納得したわけではない決定もあったし、そういう中でトラックに立った。他の人は別の見方をしているかもしれないが、僕自身はそう思っている」と訴えたブレダウのコメントを紹介。シュミットの選出がチーム内で不和を招いたとリポートした。

 この騒動を「ドイツ陸上界で喧嘩が起きている」と伝えた『Bild』によれば、女子400メートルにおけるシュミットのタイムは国内3番目で、1位のデメスに次いでいたのは、ブレダウの彼女でもあるルナ・ブルマーンだったという。同紙は「シュミットはチームキャプテンであり、メンバー構成はパリに出発する直前合宿で決まったものと思われる」とも報じている。

 ただ、やはり当事者である選手からすれば、不満があったのかもしれない。実際、ブルマーンはレース直前に更新した自身のInstagramで「記録の上では、私は女子400メートルで2番目に速い。でも、混合リレーにはノミネートされなかった」と苛立ちをぶちまけていた。

 波乱の事態にシュミットも異論を唱える。『Bild』をはじめとする複数メディアの取材に応じた25歳は「レース前に意見の食い違いはあった」と認めた上で「でも、私が言わなければならないのは、私たちはチームであり、今は団結すべきだということ。コーチが決めたことを信用すべきよ。合わせてメンタル面も準備しておかなくてはいけない」と強調した。

 なお、報道された内紛の発端となったシュミットとブルマーンは、現地時間8月9日に行われる女子4×400メートルリレーに参戦予定となっている。それだけに今以上の混乱は避けたいところだろうが、騒動の余波は広がっていきそうな空気が漂っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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