出場機会を得られなかった富永。ディフェンス面の向上も彼の課題だ(C)Getty Images 3戦全敗でパリ五輪を去ることになったバスケットボール男子日本代表。見守ったファンの中には、富永啓生の出場機会の少なさに嘆く…
出場機会を得られなかった富永。ディフェンス面の向上も彼の課題だ(C)Getty Images
3戦全敗でパリ五輪を去ることになったバスケットボール男子日本代表。見守ったファンの中には、富永啓生の出場機会の少なさに嘆く人もいただろう。
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「和製ステフィン・カリー」の異名を持つ富永は、昨年のW杯での活躍で知名度が広がった。所属するネブラスカ大ではオールスターに選ばれるほどの選手として君臨し、五輪前にNBA・ペイサーズとのエグジビッド10契約を締結。左利きの3ポイントシューターとして、代表の中でも唯一無二の個性を放っている。
ただ、今大会では3試合でプレータイムはわずか8分。ブラジル戦で2得点を記録したものの、得意の3ポイントは1本も決められなかった。
なぜ富永のプレータイムが確保されなかったのか。欧州メディア『BASKET NEWS』によると、トム・ホーバスHCは「マッチアップが噛み合わなかった」と答えている。
「フランスはピックアンドロールでエバン・フォーニエを中心に攻撃を展開していた。だから、彼をそこに投入するのは難しかったと思う」
「ドイツ戦で我々はポイントガードをアンドレアス・オブストに、ビッグマンをポイントガードにつけていた。我々の戦略では彼に多くの時間を与えられなかったし、そこにルイ(八村塁)が入ったことでローテーションはさらに厳しくなった」
もっとも、本人はこの状況でも前向きに取り組んでいたようで、同メディアによると「世界のトップチームと自分たちを比べるのは間違いなく良い経験だった」としている。
「この夏、NBAのチャンスに向けて準備します。自分の夢を叶えてNBAに入れるということを毎日証明しないといけないので、とても興奮しています」
まだ23歳と若い富永。今回の五輪は出場機会に恵まれなかったが、次のロサンゼルス大会は代表の中心として躍動してもらいたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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