パリ五輪のグループリーグで3戦全勝。最高の結果を出し続けている男子サッカー日本代表。準々決勝では最強の相手スペインを迎えるが、第3戦のイスラエル戦では、これまでゴールのなかったエースストライカーに待望の大会初ゴールが生まれるなど、大岩ジャ…
パリ五輪のグループリーグで3戦全勝。最高の結果を出し続けている男子サッカー日本代表。準々決勝では最強の相手スペインを迎えるが、第3戦のイスラエル戦では、これまでゴールのなかったエースストライカーに待望の大会初ゴールが生まれるなど、大岩ジャパンのチーム状況は、これ以上ないほどに仕上がっているようだ。
■インサイドで合わせた「ゴールへのパス」
そのエースストライカー細谷真大はパリ五輪での初ゴールについて、「チームのためにやっていれば、いつか報われると思っていました。今日、得点が取れて良かったです」と語ったが、サッカー関係者の間では、「ある疑惑」が囁かれているという。
そこで、イスラエル戦の細谷のゴールを振り返りつつ、その疑惑について説明しよう。
0-0で迎えた78分、川崎颯太が倒れ込むアクシデントが起きる。プレーの続行が不可能と考えた大岩監督は、川崎とともに荒木遼太郎を下げ、藤田譲瑠チマと細谷を投入する。その後は、危ないシーンが何度かあったものの、得点は動かず。このまま試合終了かと思われた矢先の90+1分、試合が動く。
中央でボールを持った藤田が右サイドの佐藤恵允への強めのスルーパスを送ると、佐藤がダイレクトでマイナスに折り返す。そのボールに対し、フリーで待っていた細谷が右足をコンパクトに振り抜くと、ボールは相手DFの横を抜けてサイドネットに吸い込まれた。足の内側、インサイドで合わせた「ゴールへのパス」のような優しくも正確なシュートだった。
ゴールの瞬間、試合会場にいたカメラマンたちの間には、歓喜、称賛とともに、ちょっとした動揺が走ったという。どうことなのか。
■「リミッターを超える力」を発揮する際に…
「細谷選手が撃つ瞬間、舌を出していたんです」
「唇をペロリというか、舌なめずりというか…」
と、幾多のメディアのカメラマンたちが口にするように、シュートを放つ瞬間、細谷は唇を舐める程度にペロリと舌を出している。
舌を出してシュート、舌を出してのプレーと言えば、現在、大ヒット中のマンガ『ブルーロック』(講談社)を思い出す人も多いのではないか。
主人公の最大のライバルであるストライカー糸師凛は、追い詰められてリミッターを超えた力を発揮する際、舌をダラリと出して、ヨダレを垂らしながらプレーするのだ。
「細谷選手にも、舌を出してシュートする癖があるようだ」
正直、どうでもいいことだし、プレーに集中している際、選手は反則以外、何をやっても自由である。
ただ、『サッカー批評』では、日本代表ディフェンダーの有名選手にインタビューした際、「試合中、歯を噛みしめすぎて歯がボロボロになった」との話を聞いたことがある。それほどサッカー選手の「嚙む力」は強いのだ。
細谷には今後も素晴らしいプレーを期待したいが、シュートを撃つ際は、くれぐれも舌を噛まないように注意してほしい。余計なお世話でしょうが。