2年半ぶりの芝で久々の勝利となるか。名馬キタサンブラックの半弟のキングクー(牡5、美浦・根本康広厩舎)が、日曜新潟6Rの驀進特別(3歳上・2勝クラス・芝1000m)で直線競馬に初参戦する。  キングクーは父ロードカナロア、母シュガーハー…

 2年半ぶりの芝で久々の勝利となるか。名馬キタサンブラックの半弟のキングクー(牡5、美浦・根本康広厩舎)が、日曜新潟6Rの驀進特別(3歳上・2勝クラス・芝1000m)で直線競馬に初参戦する。

 キングクーは父ロードカナロア、母シュガーハート、母の父サクラバクシンオーの血統。半兄のキタサンブラックはGIを7勝した歴史的名馬。種牡馬としてもイクイノックスやソールオリエンスを輩出し、国内トップサイアーの評価を得ている。また、同じく半兄のエブリワンブラックとショウナンバッハもオープンまで出世している。

 ここまで23戦4勝。未勝利では2着3回、3着2回と惜敗が目立ち、遂に勝ち上がれず。それでも地方・兵庫で3連勝して再転入すると、昨年4月の1勝クラス(福島ダ1150m)でJRA初勝利を手にした。2勝クラスに昇級後は8戦して4着が最高着順だが、いろいろと噛み合えば上位争いになっても不思議ない。

 最近はダート短距離ばかりを使われてきたが、今回は実に2年半ぶりの芝、それも初めてとなる直線競馬に矛先を向けてきた。父ロードカナロア、母の父サクラバクシンオーという字面だけを見れば、まさにドンピシャと思える舞台。馬券的にも要注目の一戦となる。