(1日、千葉ロッテマリーンズ4―1西武ライオンズ) 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希が、約2カ月ぶりの復帰登板を果たした。 5回72球を投げ、3安打1失点で今季6勝目を挙げた。 立ち上がりからボールが浮いた。一回は2死から蛭間拓哉に二塁打…

 (1日、千葉ロッテマリーンズ4―1西武ライオンズ)

 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希が、約2カ月ぶりの復帰登板を果たした。

 5回72球を投げ、3安打1失点で今季6勝目を挙げた。

 立ち上がりからボールが浮いた。一回は2死から蛭間拓哉に二塁打を浴びると、続く山村崇嘉にフォークを拾われ右前安打とされた。右翼手の藤原恭大の好返球で得点は許さなかったが、「ブルペンからあまり(感覚を)つかみきれない感じで、その中で(マウンドに)出てしまった」。

 尻上がりに調子を取り戻したが、五回は先頭の外崎修汰にすっぽ抜けのフォークで死球を与えると、2死二塁から鈴木将平に159キロの直球を中前適時打とされた。

 この日の最速は160キロ。直球の威力はまずまずだったが、変化球の制球に課題を残した。内容には納得のいかない様子だったが、「真っすぐだけでも最後しっかりと投げられたのはよかったかなと思います」と収穫を口にした。

 昨季は15試合で7勝4敗。防御率1・78を記録したものの、けがによる離脱などで先発ローテーションを守り切れなかった。

今季の開幕前、吉井理人監督は年間を通じた活躍への期待をにじませた。5年目を迎えた佐々木も「たくさんの試合数を投げて、キャリアハイとかそういうところは目指さないといけない」と語っていた。

 だが、想定通りにはいかなかった。5月28日に上半身の疲労回復が遅れて登録抹消されると、復帰登板となった6月8日の広島戦後に再び抹消された。

 本人は故障の詳細については語らなかったが、「違和感自体はその(1度目の離脱)前からあって、どうにか投げていたが、さすがに厳しいかなと。試合で投げられるコンディションじゃなかった」。実戦形式の打撃練習での登板を1度経て、今回の復帰戦を迎えた。

 今季はこれで10試合の先発で、投球回は64回あまり。チームの残り試合(49試合)を考えれば、初の規定投球回(143回)到達は厳しい状況といえる。

 ただし、現在2位のチームがクライマックスシリーズ(CS)に進出し、佐々木が投げ続けることができれば、まだまだ存在感を発揮することは可能だろう。

 吉井監督は試合後、「リカバリーがうまくいけば、そのままローテーションに入ってもらいたいと思う」と語った。

 佐々木は決意を込めて言った。

 「終わってしまったことは取り返せない。残りの登板数は限られていると思うので、その試合でしっかり毎試合貢献できるよう頑張りたい」

 順調に中6日で投げられるなら、次は8日のソフトバンク戦(ZOZO)になる。(清水優志)