真夏の新潟から菊に飛躍するか。良血キズナ産駒のオールセインツ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、土曜新潟11Rの月岡温泉特別(3歳上・2勝クラス・芝2000m外回り)で2連勝を狙う。  オールセインツは父キズナ、母エアシンフォニー、母の父ル…

 真夏の新潟から菊に飛躍するか。良血キズナ産駒のオールセインツ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、土曜新潟11Rの月岡温泉特別(3歳上・2勝クラス・芝2000m外回り)で2連勝を狙う。

 オールセインツは父キズナ、母エアシンフォニー、母の父ルーラーシップの血統。母は1勝馬だが、祖母のエアデジャヴーは98年のクイーンSを制し、牝馬3冠で3着、2着、3着の実力馬。その半弟のエアシャカールは00年の皐月賞と菊花賞を制している。さらに伯母のエアメサイアは05年の秋華賞馬。そして伯父のエアシェイディは08年のAJCCの覇者だ。一族からは他にもベラジオオペラ、エアスピネル、エアソミュールなど、多くの活躍馬が出ていて、社台ファームを代表する名牝系の出身といえる。

 ここまで3戦2勝。3月の未勝利(中京芝2200m)で経験馬相手にデビュー勝ち。続く京都新聞杯は13着に大敗したが、一気の相手強化だったので参考外でいいだろう。その悔しさを晴らすように、前走の1勝クラス(京都芝2200m)は中団後ろ寄りから鮮やかな差し切り。上がり2Fが11秒5-10秒9の加速ラップを突き抜けたのだから、着差以上に強い内容だった。同厩舎の同級生、皐月賞馬のジャスティンミラノの背中はまだ遠いところにあるが、いずれは相まみえる日も来るだろう。

 今回は昇級戦となるが、前走の勝ちっぷりを見る限り、楽に通過点とできるはず。秋の大目標の菊花賞に向けて、結果はもちろん、内容も問われる一戦となる。