ジョコビッチ、隙のないテニスでナダルとの60回目の対戦を制す 現地7月29日、「パリ五輪」テニス競技の男子シングルス1回戦が行われ、グランドスラム通算24度のタイトルを持つノバク・ジョコビッチ(セル…

ジョコビッチ、隙のないテニスでナダルとの60回目の対戦を制す
現地7月29日、「パリ五輪」テニス競技の男子シングルス1回戦が行われ、グランドスラム通算24度のタイトルを持つノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)と同じくグランドスラム22勝のラファエル・ナダル(スペイン/同161位)が対戦。通算60度目の対戦は、6-1、6-4でジョコビッチに軍配が上がった。

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37歳のジョコビッチは、史上最多24度のグランドスラムを獲得しており、オリンピックに4度出場。2008年の北京大会で銅メダルを獲得したものの、第2シードで出場した2012年のロンドン大会では4位。第1シードで出場した2016年のリオデジャネイロ大会は1回戦敗退、2021年の東京大会は4位と涙を呑んでいる。5度目となるパリ五輪で、シングルス金メダルとなればアンドレ・アガシ、ナダルに続いて男子では史上3人目の生涯ゴールデンスラムを達成となる。

対する38歳のナダルは、22度のグランドスラム優勝などツアー通算92勝。パリ五輪と同会場で行われている全仏オープンで史上最多14度のタイトルを獲得し、無類の強さを誇る。五輪は、2008年の北京大会でシングルス金メダル、リオデジャネイロ大会でダブルス金メダルを獲得。ロンドン、東京大会には出場できず、今大会が4度目の出場となった。“クレーキング”“赤土の王者”とも呼ばれるナダルだが、昨季から度重なる怪我に悩まされ、今季限りでの引退を示唆している。

2006年全仏オープン準々決勝の初対戦から18年、1968年のオープン化以降の男子テニス界を彩った2人の対戦成績は、ジョコビッチの30勝29敗。最大のライバルであるジョコビッチとナダルの60度目の対戦が、始まりの地であるローラン・ギャロスで行われた。

試合は、悲願の金メダル獲得を目指すジョコビッチが隙のないテニスで圧倒する。ナダルは、回り込みのフォアハンドなど強烈なショットを見せる一方で、ミスも多くサービスキープすることができない。ジョコビッチが試合開始から5ゲームを連取。第6ゲームでようやくナダルがゲームを奪ったものの、6-1でジョコビッチが先取した。

第2セットでもジョコビッチが第1、第3ゲームをブレークして4ゲームを連取。苦しい展開となったナダルだが、1-4の第6ゲームでこの日最初のチャンスでブレークすると、観客の“ラファ”コールを受けて追い上げ体勢に。タフなラリー戦も増え、第8ゲームでもジョコビッチのサービスゲームを破った。

ジョコビッチにとっては嫌な展開。それでも第9ゲームで小技も絡めてこのセット3度目のブレークに成功。直後のサービスゲームできっちり試合を締めて3回戦進出を果たした。

ライバル対決を制したジョコビッチは、3回戦でマッテオ・アルナルディ(イタリア/同45位)とドミニク・コプファー(ドイツ/同70位)の勝者と対戦する。