選手たちを試合会場に運ぶ、シャトルバス。だが、この運用が円滑に進んでいないという。(C)Getty Images あらゆる競技で熱戦が繰り広げられているパリ五輪。連日のように悲喜こもごものドラマが展開されている中で、選手たちにとっても小さく…

選手たちを試合会場に運ぶ、シャトルバス。だが、この運用が円滑に進んでいないという。(C)Getty Images

 あらゆる競技で熱戦が繰り広げられているパリ五輪。連日のように悲喜こもごものドラマが展開されている中で、選手たちにとっても小さくない問題となっているのが、大会運営だ。

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 とりわけ不満が噴出しているのが、選手村から試合会場まで選手たちが移動に使用するシャトルバスの運行である。

 今五輪は招致時から「史上最も環境にやさしい大会」を目標に掲げ、あらゆる部分で環境に配慮した措置が取られている。当然、シャトルバスも例外ではなく、社内エアコンは未設置となっている。

 さらに警備上の必要性もあって窓が開けられないほか、“シャトルバス”ながら定刻通りに運行されないなど、あらゆる問題が噴出。選手たちからも不満の声が相次いでいる状況なのだ。

 ドイツの大衆誌『Bild』の取材に応じたドイツの男子ボート代表のオリバー・ザイドラーの父で、コーチングスタッフとして帯同するヘイノ・ザイドラー氏は「運転手は本当にひどい仕事をした」と吐露。「必ずどこかで道に迷うんだ。選手村を出ると、すぐに間違った方向に走っていく。ちょっと腹が立つぐらいだ」と円滑にいかない運営に苛立ちを口にした。

 また、ドイツの男子卓球代表のエースで、35歳のベテランであるディミトリ・オチャロフは「交通に関する状況は難しいよ。良くはないね」と指摘。「オリンピックで言うと、最悪だ。こんなことは今まで経験したことがない」と否定的な意見を展開している。

 本格的な開幕を迎えてからも問題が絶えないパリ五輪の運営。果たして、大会終了までに少しでも状況が改善されることはあるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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