全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は28日、陸上やソフトテニスの女子団体などが行われ、なぎなたの演技決勝は上…
全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は28日、陸上やソフトテニスの女子団体などが行われ、なぎなたの演技決勝は上杉真子、山名七海組(大分・大分西)が制した。
2人1組で技の正確さや気迫などを競う「演技」で初優勝を飾った大分西の上杉、山名の3年生ペアは18センチの身長差を鍛錬で埋め、どこから見ても美しい「しかけ・応じ」を作り上げた。
今年2月からペアを組み始めたが、当初、1メートル48と小柄な上杉から1メートル66の山名へしかける技は、正確な部位を捉えていないと指摘を受け続けたという。
課題を克服するために上杉は「自分の目線だけで考えないようにした」。コートの外にいる審判の目線を意識するため、練習では欠かさずビデオを撮って見返した。監督やチームメートの意見も取り入れながら微調整を繰り返した。
決勝ではその成果を発揮し、気迫のこもった演技で審判5人中4人の旗が上がった。上杉は「不安もあったが、2人で一つを作り上げられた」とうなずき、山名は「満足のいく演技が優勝につながってうれしい」と笑みを浮かべた。(緒方裕明)