モンテスが1軍合流後、存在感を示している(C)産経新聞社 2人目の「途中加入助っ人」ですが、現場の評判は上々のようです。 7月11日、巨人に入団したココ・モンテス内野手です。フロリダ州マイアミ出身の27歳は、内野のどこでも守れること…

モンテスが1軍合流後、存在感を示している(C)産経新聞社

 2人目の「途中加入助っ人」ですが、現場の評判は上々のようです。

 7月11日、巨人に入団したココ・モンテス内野手です。フロリダ州マイアミ出身の27歳は、内野のどこでも守れることが売りの右打者。メジャーでの特筆すべき活躍はないものの、3Aのパシフィックコーストリーグでは64試合に出場し、打率.335、9本塁打、47打点と活躍。その姿が巨人の編成サイドの目に留まり、このほど緊急来日。ファームでの調整を経て、1軍に昇格したのです。

【動画】来日初打席で初安打!モンテスが右翼へ二塁打を放つシーン

 巨人担当記者が言います。

 「今季、巨人は2年目を迎える門脇誠が正遊撃手を担うはずでした。ルーキーイヤーの昨季は攻守に活躍し、あの坂本勇人がサードに転換するきっかけになったのも記憶に新しいです。しかし今シーズン、打率は2割台前半となかなか調子が上がらず、チームの打撃不振の一因にもなっていた。逆に言えば、ここでモンテスを加入させたのは、阿部巨人が本気で優勝を狙っている証明でもあります」

 2軍戦の5試合では14打数8安打で打率.571、1本塁打、4打点と無双。周囲に溶け込もうとする姿勢や、野球への真摯な態度もスタッフの間では好印象となっています。

 「巨人は今季の起爆剤として、メジャー通算178本塁打の強打者、ルーグネッド・オドーア外野手を加入させました。しかし、オープン戦では全く日本の投手に対応できず、ファームでの調整を提案した首脳陣の意向を受け入れず、電撃退団して帰国してしまった。そういう意味で、獲得する外国人選手に対しては、人間性もしっかりとチェックしているとの話です。その点、モンテスは推定年俸こそ3000万円と格安ですが、総合的に見たら『お買い得』と言えるのではないでしょうか」(前述の記者)

 後半戦の開幕カードとなった7月26日のDeNA戦(横浜スタジアム)では、同点の7回に代打で登場。来日初打席で二塁打を放ち、早くも存在感を示したモンテス。翌27日の同戦では「6番・三塁」でスタメン出場し、4打数3安打で猛打賞を記録した。

 思えば同じく途中加入した「救世主」ことエリエ・ヘルナンデス外野手も、推定年俸5000万円の「格安物件」です。ジャパンマネーで大枚をはたいて、全盛期を過ぎた大物助っ人を獲得したのは過去の話。ハングリーな外国人選手を「育てて使う」ことこそ、令和のプロ野球界のトレンドと言えそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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